統合失調症 慢性期と末期

慢性期と末期

慢性期

統合失調症の「慢性期」は急性期に比べ、だんだん落ち着いてくる時期です。

落ち着くというよりは、衰えるという表現のほうがいいかもしれません。

激しかった感情の起伏はなくなり、非常に鈍くなってゆきます。

幻覚、幻聴も少なくなり、無気力、無表情が続きます。

難しいことを考えることができなくなるなど、脳の働きも衰えている状態が観察されます。

末期

この時期になると、常に魂が抜けたように、心が空っぽになったかのように見えます。

脳の働きや心の中の考えは、電池が切れた機械のように停止している状態です。

観察していても、まるで違う世界で生きているかのようで、周囲の人とのかかわりを持つことは、たとえ家族ですら、そして、挨拶程度ですら困難となり、植物人間化しているような感じとなります。

人格、精神、共に崩壊しているように見えます。

男女の違いでみると、男性の受診は遅く、病気が発見された時には、かなり進行している場合が多いです。

女性は早めに受診する傾向が強く、早期発見につながるケースが多いです。

患者の家族に統合失調症を持つ人がいる場合、病気の予後がよくないと言われています。

逆にそのような遺伝的な要素がない場合、病気の予後は良好です。