自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)の子供たちの助けになる

助けになってあげる

親が子どもに与えることのできる贈り物は数々ありますが、中でも安心感や自己肯定感を与えられると、子どもは多少の圧力や逆境のもとでも苦労しながらも自分の道を切り開いていこうとします。

少々生き方が下手でも、不器用でも、自分を信じ、希望をもってなんとかやってゆくことができます。

親が子どもと一番接する存在であり、その関係は両者が生きる限り続いていくものなので、親は10年、20年先の子どもの将来を見込んで養育していくことが必要になってきます。

アスペルガー症候群の子どもを指導する際の指針

①本人の主体性・気持ちを尊重する

②否定的な言葉を使わず、できるだけ肯定的な言葉を用いる

③活動と活動の変わり目では、前もって予告し、本人に理解してもらう

④良いことはまめに褒める

⑤良くない行動を叱るというより、よくない行動をしなかったことを褒める

⑥ご褒美は1回分は控えめで、積み重ねられるものがよい

⑦一日の流れを決まったものにする

⑧ルールはできるだけ具体的に示す

⑨問題行動に過剰反応せず、背後にある本当の理由を探る

⑩本人の得意分野を生かす方法を考える

⑪苦手な活動を先にする

「普通」を押し付けず、いいところ探し

子どもにとって親は誰よりも大切な存在です。親が子どもことを「問題児」と見ればそれは必ず子どもに伝わり、子どもは良いところを伸ばすどころか、さらに「困った子ども」になってゆきます。

アスペルガー症候群の知識不足の教育現場では、アスペルガー症候群の「症状」が子どもの「性格」や「特質」と誤解されます。

いつも学校で先生に叱られ、周りの子どもたちとの距離が大きい場合、家で親にまで叱られたり説教されたりする(必要な場合は除く)と、子どもはどんどん追い詰められてゆきます。

アスペルガー症候群の「自分の行動パターンや現在の行動を続けようとする」傾向は、容易に「強情さ」「頑固さ」とすり替えられます。

いつも叱られてばかりで否定され続けると、「自己肯定感」ではなく、「自己否定感」が子どものうちに刷り込まれてゆきます。

周囲の子と同じような「普通」を押し付けても、子どもにとっては「否定」以外の何物でもありません。

子どもの特性とアスペルガー症候群の知識をよく理解するよう努め、常にその子のいいところを探すような気持ちで接することが良い方向への方向転換となり得るのです。

厳格になりすぎず、自主性を尊重

大抵の子どもに言えることですが、アスペルガー症候群の子どもの場合も、厳しすぎるしつけや押し付け、強制などは、萎縮、反発、劣等感や不安感を強めます。

かといって、育児放棄では問題外ですし、やりたい放題というのもよくありません。

いつでもバランスは難しいものですが、方向性を示すことが重要です。

例えるなら、道路標識のように、車の運転は本人に任せつつも、進んでいいところと止まるべきところをはっきりと示し、導きとなることです。

きちんと守れたら褒め、守れていなかったらさりげなく注意を促すと言った具合で、何がなんでも絶対に守らせるという強硬姿勢ではありません。