パニック障害 考えられる原因

whyte

パニック発作は多くの場合、成人期の初期に始まり、 男性よりも女性に多く見られます。発作の原因は何でしょうか。じつははっきりしたことは分かっていません。

ほかの心の病と同様、簡単に解明できて、簡単に治せるというものではないようです。大脳辺縁系に異常があって、生物学的な素因がある人に発作が起きると言う人もいます。

この症状は遺伝すると考えている人も少なくありませんが、脳の化学的構造はストレスを引き起こす要因によって変化すると言う人もいます。

戦争、性犯罪、災害、子供の時に受けた虐待といった衝撃的な体験の記憶が 発作を引き起こす場合もあります。

ある調査では、過去に近親相姦の犠牲になった人がパニック障害を起こす割合は、一般の人より13倍も高いことが明らかになりました。

パニック発作その他の症候群は、それ自体も問題ですが、近親相姦を車輪のハブとするスポークのようなものである場合も実際にあるのです。もちろん、衝撃的な体験だけがパニック発作を引き起こすわけではありません。

もし、それが原因である場合、根本原因である精神的衝撃をいやさず、 虐待の副次的な結果の処置に当たっても問題の恒久的解決になりません。それは,肺炎の治療に咳止めシロップを飲むようなものです。

遺伝?

もしかしたら、遺伝が関係しているのかもしれないという説もあります。パニック障害の患者の家系にはパニック障害やうつ病、アルコール依存症などの発症率が高いとされています。

親や兄弟などがパニック障害の場合、血のつながった家族のパニック障害発症率は17.3%との報告があり、そうでない人の発症率の約8倍といわれています。

双子の場合はどうでしょうか。双子の片方がパニック障害の場合、一卵性双生児ではもう片側のパニック障害の発症率は24%、二卵性双生児では11%という報告もあります。

これは、そうでない人の発症率のそれぞれ約10倍と約5倍の危険度となります。しかし、パニック障害の原因となる特定の遺伝子があるかといえば、今のところそのような遺伝子は見つかっていません。