認知症 失禁に対処する

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介護者は、愛する人の問題行動にどう対処するかを学ばなければなりません。失禁は慣れるまでなかなか頭を悩ます問題のひとつです。特に心配されるのは、患者が公衆の前で失禁することです。

そのようなことはそう頻繁に起きるわけではなく、 普通、予防したり最小限に食い止めたりすることができます。

また、釣り合いの取れた見方をしなければなりません。行為そのものや周りの目を気にするのではなく、 本人が尊厳を傷つけられていないかが大切です。

そのような困った事が起きても、その人を叱らないように気をつけてください。冷静沈着であるようにして、 その人が故意に腹立たしいことをしているのではない点を思い出すようにするのはよいことです。

さらに、いら立って短気になるよりも穏やかで毅然としているほうが、 その人の協力を得られるでしょう。

生じた問題のためにその人との関係が悪くなることがないよう できる限りのことをするようにしましょう。

失禁に対処する

いざ失禁に直面すると忍耐の限界が来たように思えるかもしれません。しかし、問題そのものを軽減したり、 ストレスを軽くしたりするためにできることが幾つかあります。

もしかしたら、単に混乱してしまったのか、トイレまで間に合わなかったのかもしれません。さらに、患者は治療可能な病気にかかっていて、 そのせいで一時的に失禁が生じているのかもしれません。

ですから、医師に相談してみる必要があるかもしれません。原因が何であれ、失禁の介護を楽にするため、 簡単に着たり脱いだりできる衣服や、特別に作られた下着を着けてもらうことができます。

また、ベッドや椅子に保護用のパッドを敷くのもよいでしょう。患者の皮膚が荒れたりただれたりしないよう、 ビニール製のものがじかに肌に触れることのないようにします。

また、温かいせっけん水で患者をよく洗い、十分に乾かしてから服を着せます。患者が速やかに、また安全にトイレにたどりつけるよう、 障害物を取り除いておくのも役立つでしょう。

行き方が分かるよう終夜灯をつけておくとよいかもしれません。 この段階になると、患者は足元がおぼつかないかもしれません。

それで、適当な場所に手すりを設けるならトイレに行くのを怖がらなくなるかもしれません。時には、ユーモアのセンスがあれば緊張がほぐれるかもしれません。

介護者はこれらの問題にどう対処してゆけるでしょうか。忍耐強く、優しく、親切であること、そして、礼儀正しさをさりげなく示して、 患者がきまり悪い思いや恥ずかしい思いをすることなく、 常に尊厳を保てるようにしてあげることです。

いずれにしても、慣れるまでは簡単に対処できる問題ではありません。しかし、介護者のその労苦は大変価値のあるものなのです。