非定型うつ病(新型うつ) 鉛様疲労感

体が重い

「鉛様疲労感」とは、その名のとおり、 体に鉛が詰まったように重く感じる疲労感のことをいいます。

特に疲れるような重労働をしたわけでもないのに、 全身が極度にだるく、立ち上がるのも困難なほど、体が動かなくなります。

この鉛様疲労感が生じるのは、自分にとって嫌なことがあって、落ち込む時が多いようです。ときには、肩こりなどの部分的な箇所に倦怠感が生じることもあるようです。突然に、発作的に生じることもあるようです。

この鉛様疲労感は検査しても数値として表れるものではないので、健康診断をしても、「異常なし」の結果となります。

それでも、身体の極度の倦怠感は現実に存在し、 周囲に理解してもらいにくい症状となります。数値に表れないため、患者の訴えだけが頼りです。

本人にしか理解できないものなので、心無い周囲の人からは、「わざと怠けている」、「仮病ではないのか」、「都合の悪いことは避ける」などと誤解されがちとなり、それが本人をいっそう落胆させる結果となります。

疲労の悪循環

非定型うつ病は自分にとって嫌なことや辛いことには過敏に反応し、気分的にも精神的にも落ち込みますが、この鉛様疲労感に見られるように、身体的にも表れます。

体を動かさないと、脳の活動も低下し、うつ状態に陥りやすくなります。うつ状態になると、自発的に動こうとする気力がなくなり、さらに過眠傾向が強くなります。こうして、日常生活に支障をきたすようになります。こうした悪循環は当人を落胆させるものとなるでしょう。

ほかの心の病気に関しても言えることですが、その症状は、本人の意思と無関係に生じ、本人にはどうしようもないという点です。そして、他の人にはなかなか理解してもらいにくいという点がこの非定型うつ病に関しても言えます。