産後うつ病の症状

産後うつ

産後は約半数の人がマタニティー・ブルーを経験するうえに、周囲の人も産後の疲れだろうと思い、産後うつ病が発症しても見過ごしてしまうことが少なくありません。

そのため、産後うつ病の発見が遅れてしまい、治療の開始も遅れてしまうので、より重症化してしまうことがあります。

うつ病で最も注意しなければならないのは自殺ですが、この産後うつ病の場合、子供を道連れにして母子心中してしまうことがあるのです。

産後間もない母親にとっては、子供は自分の分身のように感じられ、自殺の道連れにしてしまうことに抵抗を感じにくいのかもしれません。

個人主義が主流の欧米では、母子心中はあまりないと言われています。日本では、欧米ほど個人主義が浸透していないことも母子心中の一因かもしれません。

一般に産後うつ病の発症しやすい時期は産後2週間ですが、それを過ぎたら安心というわけでもなく、産後1年間は要注意期間と言われています。

病気の症状

産後うつ病は、出産後に抑うつ症状が現われる病気のことです。初産に限らず何度目の出産であっても発症することがあります。抑うつ症状は流産や妊娠中絶の後にも現われることがあり、その症状の程度はさまざまです。

出産後に、物悲しい気分、不安、いらいら、気分の浮き沈み、疲れを特徴とする「マタニティー・ブルー」になる女性は少なくありません。

マタニティー・ブルーは正常なこととされており、一過性のものです。治療を受けなくても産後約10日以内には消失します。

しかし、出産後の女性の10人に約1人は、こうした感情が激しくなり、産後の数日を過ぎても収まりません。

この症状は出産の数か月後に現われることさえあります。そうなると、完全に「産後うつ病」と言えるかもしれません。悲しみ、不安感、絶望感がとても強くて日常の仕事を果たすのが難しくなります。

周囲の人が子供のことをどんなに褒めてかわいがってくれたとしても、子どもの顔さえ見たくない、泣いてばかりいるような場合もあります。このような時はやはり医師に診てもらう必要があります。

難産を経験した後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になる人もいます。PTSDと産後うつ病を同時に発症することもありますが、この二つを混同してはなりません。