社会不安障害とはこんな病気

souutu

社会不安障害、社会恐怖(SAD:Social Anxiety Disorder)とは、 他人に見られることに対して強い不安や恐怖を感じるために、 社会へ出ていけなくなる障害です。この社会不安障害の代表的なものは「対人恐怖症」です。

症状

症状には以下のようなものがあります。

・顔が赤くほてる

・脈が速くなり、息苦しくなる

・汗をかく

・手足、全身、声の震え

・吐き気がする

・口が渇く

・トイレが近くなる、または尿が出なくなる

・めまいがする

・パニック発作が生じる

原因

社会不安障害(SAD)の原因は、はっきりとは解明されてはいません。 しかし、社会不安障害を発症している人には、 脳内の「セロトニン」等の神経伝達物質が不足していることがわかっています。

そして、 そのセロトニン等が不足する原因としては次に挙げる3つの要因が複雑に絡まりあって、 社会不安障害を発症する原因になると考えられています。

・経験的要因(以前の人前での失敗や発症がトラウマとなっている)

・性格的要因(自己評価が低い、他人からの評価を過度に心配している、完璧主義など)

・遺伝的要因(産まれつき脳内の神経伝達機能に何らかの異常があると考えられている)

恥ずかしがりの性格との違い

世の中には恥ずかしがりの性格の人は数えきれないほど多くいますが、 この社会不安障害と恥ずかしがりとの間には明確な違いがあります。

社会不安障害恥ずかしがり
ある決まった状況では常に不安感を覚える恥ずかしさを覚えても徐々に慣れる
他の人より、羞恥心や不安感、赤面やふるえ等が強いと自覚している他人と比べて恥ずかしさが強い自覚はない
強い不安を覚えると赤面、ふるえ、吐き気等の身体症状が出る不安を感じても強い身体症状は表れない
不安に感じる場面に立ち会うのを避けてしまう恥ずかしさを覚悟しても、その場に参加できる
日常生活支障をきたしている日常生活に大きな影響はない

発症年齢や性別

社会不安障害は、10代半ばから20代前半で発病することが多く、 性別では男性より女性のほうが多いと言われています。なお、アメリカで行われた調査によれば、社会不安障害の発病年齢の平均は15歳となっており、 不安をもつ障害の中で最も発病年齢が低いと言われています。

対処法、治療法

周りの人は無理に患者を外へ連れだそうとするかもしれませんが、これは逆効果です。 現時点での常態を認めて、少しずつ自信をつけていくほうがよいのです。治療は2つの方面から行います。

まず、抗不安薬や過度の緊張をやわらげる薬、抗不安薬を服用してゆき、徐々に過度な不安感や緊張感をやわらげてゆく薬物治療を行います。

そして、今まで患者が避けてきてしまった状況、例えば「人前でのスピーチや発表」などに医師の指導の下でトレーニングとして臨み、徐々にそうした状況に慣れてゆく認知行動療法を併用して行います。