心の病気の人に対して他の人ができる9つのこと

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世界人口の4人に1人が、人生のある時点で心の病気を患うと推定されています。私たちの家族、友人などが心の病気になった場合、何ができるでしょうか。

1. 病気の本人を責めない

科学者たちは、脳が正常に機能しない理由をまだ完全にはつかめていません。遺伝的、環境的、社会的要因などいろいろな要因が複雑に絡み合っているからです。

心の病気を引き起こし得る複数の要因の中には、脳の損傷、薬物乱用、ストレス、生化学的なバランスの乱れ、遺伝的素因などが含まれています。

当人の性格、行動が病気を引き起こしたのではないかと考えて非難しても、何のプラスにもなりません。それよりは、患者を支えて励ますことに努力を傾けるほうがよいでしょう。

2. 症状を認める

心の病気を抱えていても、すぐには分からない場合があります。友人や家族は症状を見て、気のせい、身体的な病気、性格上の欠点、または状況のせいだといろいろ考えるかもしれません。

しかし、素人判断では治療の遅れ、時間の無駄になることがあります。やはりここは、専門家に診てもらうという選択をするなら、早期に効果的な治療ができ、その人の生活の質も向上するでしょう。

3. ほったらかしにしない

こちらの言うことがうまく伝わっていないと思えても、コミュニーケーションは重要です。心の病気を抱える人の反応は予測できない場合があり、患者の表わす感情は場違いだと思えるかもしれません。

しかし、本人が述べることを批判しても、落胆や罪悪感を増し加えるだけです。話してもうまくゆかない時は、静かに座って耳を傾けてみましょう。相手の気持ちや考えを非難せずに認めてあげましょう。

4. 健康な生活を心がける

食事、運動、睡眠、社交的な活動といった健康的な生活は心の病気にかかっている人に対しても役立つものです。

誰か他の人と一緒にしようとする場合、少人数の友人たちと行なうちょっとした活動のほうが、一般に不安や緊張が少ないでしょう。また、アルコールは症状を悪化させ、薬の効果を妨げる場合があることを覚えておきましょう。

5. 助けを得るよう本人にすすめる

心の病気を抱えている人には、自分には助けが必要だという自覚がないかもしれません。

そのような場合、医師に相談したり、役に立つ情報を読んだり、同じような障害に首尾よく対処した人と話したりするよう、当人に勧めることができるでしょう。

専門医に診てもらうなら、きちんと症状にあった薬を処方してもらえるので、それを服用することにより、気持ちを落ち着かせたり、不安を和らげたり、ゆがんだ思考パターンを正したりすることができるかもしれません。

病気になっているその人は、こちらの言うことをなかなか聞かないないかもしれません。しかし、あなたが世話をしている人が自分や他の人を傷つける危険性があるなら、ほうっておくのは大変危険なことです。

6. 現実的な見方

当人にできる以上のことを期待すると、がっかりさせてしまうかもしれません。逆に、当人の限界を強調しすぎると、無力感を抱かせてしまうでしょう。

ですから、患者に対してバランスのとれた現実的な期待を持ちましょう。もちろん、間違った行ないに対してはき然とした対応が求められます。心の病気を抱える人も、他の人と同じように自分の行動の結果から学ぶことができます。

暴力を振るう場合は、当人や他の人を守るために、行政や警察に援助を求めたり、何らかの制限を課したりする必要があるかもしれません。

7. 家族の他の人もないがしろにしない

重大な問題を持つ人に家族が注意を集中しなければならないと、家族内の他の人がなおざりにされることがあります。

こうした状況のもとでなおざりにされている子どもは、問題を起こすことで自分に注意を引こうとする場合があります。家族の人それぞれに注意を向けるのは大変エネルギーのいることですが、それも重要なことなのです。

8. 病気に関する情報を得る

心の病気を抱えている人は、ほとんどの場合、自分の病気について調べる力があまりありません。

ですから、信頼できる最新情報を集めてあげることは、その人が自分の経験している事柄を理解する助けになるでしょう。また、他の人に率直かつ明快に説明するのにも役立ちます。

9. 自分自身のことも大切に

心の病気を抱えている人の世話から生じるストレスは、援助する側の人の喜びや満足感を損なってしまう場合があります。ですから、自分の身体的、感情的、精神的な必要に気を配りましょう。

自分にとって大切な人が心の病気を抱えているなら、自分にできる限りのことをしてあげたいと思うでしょう。

ここで述べたような、話に耳を傾け、援助の手を差し伸べ、広い心を持つということはその人を助ける上で大いに役立つことなのです。