境界性パーソナリティ障害 行動の背後に隠れる不安

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境界性パーソナリティ障害の人が示す行動パターンの一つに、 自分を傷つける行為があります。その内容は人により様々です。代表的な行動パターンにはどのようなものがあるのでしょうか。

たとえば、「過食・嘔吐」といった摂食障害のような症状を示すことがあります。その背後には、虚しさを紛らわせるためといった動機があることが多いです。また、奔放な恋愛を繰り返す場合もあります。

相手を変えながら何度も恋人になったり別れたり、 不特定多数の人と性関係を結んだりと、恋愛方面でも無茶をすることがあります。

薬物に依存する人もいます。 薬物乱用に至ったり、アルコール中毒になったり、 処方薬の乱用をしたりすることもよくあります。

見えないその動機は何?

境界性パーソナリティ障害の人が示すこれらの行動パターンの背後には、 独特の動機が隠されています。

問題に見える行動も、本人にとってみれば、 虚無感・空虚感、不安などを和らげるための手段にほかならないのです。

対人関係をめぐって、不安や怒りや無力感など、 本人にとっては対処しにくい様々な心の葛藤が生じます。それは、ほとんどの場合、自分ではコントロール不能で、 耐え難い心の苦しみとなりかねません。

自分をいじめるような行動により、 苦しい心の動揺や気持ちを紛らわせ、 その場限りであっても、なんとか心の安定を図ろうとしているのです。