パニック障害 なぜ生じるのか

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パニックは、危険に対する体の正常な反応です。例えば、あなたが道路を横断しているとしましょう。1台の車が自分の方へ突進してくることに突然気づきます。すると、一瞬のうちに体内で物理的、化学的変化が生じます。そのおかげで、あなたは安全な場所へ全速力で逃げることができます。

 脳の誤作動

しかし今度は、 この同じパニック症状がはっきりした原因もないのに起きることを考えてみてください。パニック発作は、パニックが脳を欺いて、「危険が差し迫っている」と思わせるときに生じます。

例えば、普段の日常生活の何気ない場面を想像してください。スーパーマーケットで買い物しているところでもいいですし、電車で家に帰宅途中でもいいです。

そこへ突然パチンと自分の中で緊急用スイッチが入って、『非常事態発生! 体内の全組織は戦闘の準備をせよ!』 という命令が下るという状況です。実際にこのような発作を経験した人でなければ,その激しさを十分に理解することはできません。

それはアドレナリンが激増する現象であり,5分、1時間、あるいは一日中、体を興奮させては、 襲ってきた時と同様すばやく、また謎めいた仕方で消えてしまいます。

発作に見舞われた人は活力を奪われて疲れ果て、 次の発作を恐れるようになります。このようにして、生活に支障が出るようになり、 発作におびえながら毎日を送るようになってしまいます。

このように、パニック障害は脳の誤作動が大きく関係しているのです。

※上記円グラフは、滋賀医科大学外来 1989-95年による資料