パニック障害 うつ状態

パニック障害でうつ症状がでることもある

私たちは、体の調子が悪いときは、 気力もあまりなく、外出からも遠ざかるものです。同じように、パニック障害も治療せずにほっておくと、 慢性化し、気分が落ち込んできます。

広場恐怖や回避行動などから、発作のリスクを避けるためにできるだけ行動しないでいると、精神的なエネルギーが低下し、次第に何もしたくなくなってくるのです。

このような体調を「うつ状態」といいますが、これは「うつ病」とは違います。ただし、人によっては、うつ病を併発することもあります。

うつ病とうつ状態の違い
うつ病 うつ状態
強 さ 強い 弱い
妄 想 妄想的になる場合あり 現実的
自傷行為 あり 比較的まれ
影響の受け方 何が起きても沈んだまま いいことがあると少し元気
きっかけ 環境や対人関係など 気落ちするようなこと
周囲から見て 理解できないことが多い 理解できることが多い
仕事・趣味 手につかない やると気が紛れる

うつ状態の進み方

人はすぐにうつ状態になるわけではなく、少しずつ進行してゆきます。たとえば以下のようにです。

  1. なんとなくだるい、おっくう好きなことをしていてもあまりたのしくない、なんとなく憂うつといった感じで始まる。
  2. 1日の中でもうつ気分がよくなったり悪くなったり、そして、日によっても違いが出る。
  3. 食欲、性への関心が弱り、集中力が落ちて勉強、仕事に差し支える。
  4. 自分が無価値に思える、生きていても仕方がないと落ち込んだり、不眠や食欲不振が続き、体を動かす元気もなくなる。

回復への希望

こうした状態で治療もせずにほっておくと、状況はよくなりません。ここで、治療すると、どのように回復してゆくと期待できるでしょうか。

治療してゆくと効果が現れはじめます。うつ気分はまだ続くものの、少しずつ不眠や食欲不振などが少しずつ戻ってきます。そして、気持ちが楽になる時間が増え、回復の兆しが見られるようになります。

やがて周囲からみてもわかるほど元気になってゆき、表情も気持ちも生き生きし、以前の元気な状態へと戻ってゆくことができます。

最後の段階であせらず、ゆっくりと時間をかけて回復するよう努めると、再発の可能性がその分下がります。忘れてならないのは十分な静養です。何度も逆戻りするかもしれませんが、焦らないことも大切です。

このように、パニック障害にはうつ状態が伴うことがありますが、 回復してゆくことは決して不可能ではないのです。