非定型うつ病(新型うつ)の特徴 気分反応性

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好きなことがあるとうれしい、いやなことがあると落ち込む

この「気分反応性」こそが非定型うつ病の最大の特徴です。気分反応性とは、自分に好ましいことがあるとうつ気分が軽くなったり、 消失したりして気分が高揚し、健康な時の気分の半分かそれ以上取り戻せることをいいます。

その逆もしかりで、嫌なことには、ほんのささいなことでも、ひどく落ち込み込むというものです。どちらかというと、後者の落胆するほうが多いようです。

気分の浮き沈みは誰にでもあることですが、 通常、それほど極端なものではなく、時間と共に落ち着いてきます。

非定型うつ病の気分の浮き沈みは普通を超えたもので、過剰に気分が反応する、 度を超えた激しい気分の浮き沈みなのです。

この特徴の違う表現の仕方をすると、物事に対して非常に「感じやすくなる」というものです。自分がうれしいことに対する反応、嫌なことに対する反応が普通に比べて激しく、 その差が大きいのです。

生きていれば、うれしいことや嫌なことは誰にでもありますが、 非定型うつ病の症状に関係するのはどの程度の「うれしいこと」、「いやなこと」なのでしょうか。

これは個人差があり、ひとりひとり違います。好きな食べ物、楽しみとするショッピングやデート、 好きな映画を見れること、人から好かれたり、褒められたりなど、喜びをもたらす大小のことが関係します。

いやなことも同様に個人差があり、症状に影響を与える程度はそれぞれです。

嫌な天気、嫌な人、嫌な言葉、大切にしているものが損なわれる、他人からの嫌な扱い、低い評価、試験での悪い結果、くじではずれるなど、いろんなことが本人の症状に影響を及ぼします。

うつ病との違い

一般的なうつ病の場合は、ほとんど一日中気分が落ち込み、 その状態が2週間以上続くのが特徴です。

しかし、この非定型うつ病の場合、ずっと落ち込んでいるわけではなく、自分にとってうれしいことや、好きなことがあると気分が晴れてすっきりします。そして、自分にとって嫌なことがあるとひどく落ち込んで寝こんでしまうのです。

その原因は、周囲からすれば、「そんなささいな事で…」と小さなことに思えることもありますが、本人にしてみれば、とてもつらく、何日も寝込んだり、泣き続けたりすることがあり、 日常生活に支障をきたすほどきつい場合があります。

アスペルガー症候群の場合も 自分が深い興味・関心を持つ対象には、強い反応を示すという特徴があります。しかし、嫌いな事柄に面したときに、気分が極度に落ち込むことがないという点で違いがあります。