「スピーチ恐怖」 「電話恐怖」

恐怖

社会不安障害チェックのところでも注目しましたが、 代表的な社会不安障害の症状には次のようなものがあります。

人の目線・人前で何かをするのが恐怖

これは「スピーチ恐怖」と呼ばれるもので、会議での発言、人前でのスピーチ、 朝礼でのあいさつなど、とにかく人を前に話すのを極度に苦手とします。声や体の震え、言葉が詰まってしまうなどの形で表れます。

また、動揺したことによって話の筋が通らず、支離滅裂な内容になってしまうなど、 話の内容に表れることもあります。

大勢の人を前にしたスピーチは誰でも苦手なもの

結婚式でのスピーチや初対面の人との会話などは、誰でも多少緊張するものです。これは、「社会不安」と呼ばれるもので、一般的なものです。しかし、その緊張が度を越して、極度の苦痛や社会生活に支障が出ているようなら 「社会不安障害」とされ、治療の対象になります。

この「度を越えている」、「社会生活に支障が出ている」といった点が 社会不安障害かどうか、判断の境目となります。「気が小さい」、「恥ずかしがり」など、 性格の問題として本人も周囲も片付けてしまうかもしれませんが、 社会不安障害は今や治療可能な疾患の一つです。

電話恐怖

「電話恐怖」は、会社勤務の人に多く、オフィスなどで電話を取れないというタイプです。電話対応に極度の苦手意識を持ち、他の人が見ている前でうまく電話対応できないのではないか、 電話相手に変に思われるのではないかといった強い不安を抱きます。

いつ電話が鳴るかが怖くて、仕事に集中できません。電話が鳴るとその音で、ドキッとして体が硬直してしまいます。毎日、電話のことばかり考えてしまい、疲れてしまいます。

噛んでしまう、全身が熱くなる、息が荒くなる、汗がダラダラでる、頭が真っ白になる、 動悸がする、声がふるえる、赤面する、腹痛になる、などのつらい身体症状が出る場合もあります。

電話対応がなんともない人からみれば、「たかが電話くらいで…」と思うかもしれませんが、 本人にしてみれば、 「周囲に理解してもらえないのではないか」と思って一人で涙をもって悩み込んだり、 同僚や上司と気まずくなったり、会社を辞めざるを得ない結末になったりと、 これもたいへんつらい症状のひとつなのです。