ガス・おなら恐怖

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社会不安障害は「社会的な場面」において強い不安や恐怖を感じるものです。 ここでは、「ガス・おなら恐怖」に注目します。

これは、「人前でお腹が鳴ったり、おならが出たらどうしよう」と不安に思い、悩む症状をいいます。 人がいる静かな席上や、会議、静かな職場などでは、心配の種となりかねません。

過去に人前でお腹が鳴る、おならが出るという経験をし、周囲から笑われたり、からかわれたり、 他の人のお腹が鳴る、おならをするといった光景を一緒に体験してしまった場合に、 同じような状況に置かれて、「お腹がなったらどうしよう」、「おならが出たらどうしよう」と 必要以上に気をもみます。

不安が強くなると、そのような場所に自分の身を置くことが苦痛で、 避けるようになり、自分の生活に支障が出ます。

過敏性腸症候群

もしかしたら、「過敏性腸症候群」(Irritable Bowel Syndrome:通称 IBS)になっているのかもしれません。これは、主に大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気です。

この症状としては、腹痛および腹部の違和感、下痢と便秘が複数日間隔で交互に現れたり、 少しでもストレスや不安を感じると下痢を引き起こしたりします。(神経性下痢などとも呼ばれる)

また、過剰なストレスによっておなかにガスがたまり、 症状が重くなると、無意識のうちにガスやにおいがもれるようになります。過敏性腸症候群は検査しても機能的には問題が見つからず「異常なし」の結果となります。

身体機能の異常というよりは、不安からくるストレスに反応して異常を起こす場合が多いようです。「異常なし」と言われても症状は続くので、原因がわかるまでは本人に多大の苦痛をもたらします。

普通に検査しても異常が見つかりませんから、過敏性腸症候群の可能性を視野に入れて、 消化器科の医療機関での薬物治療や、 心療内科などで心理療法などによる治療を受けることが必要とされます。

「お腹が鳴る」、「おならが出る」というのはなかなか人には言えない悩みです。人には理解してもらえないかもしれませんが、これも本人にしてみれば深刻な問題なのです。