対人恐怖

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対人恐怖は恐怖症の一つですが、現在は特定の恐怖症としての対人恐怖症か、 社会恐怖(社会不安障害)の一つの症状としての対人恐怖として位置づけられる様になりました。ここでは、後者の社会不安障害のひとつの症状としての対人恐怖を取り上げます。

「知り合い」くらいの関係の人がすごくイヤ

一般に社会不安障害を抱える人は、 「それほど親しくもなく、見知らぬ他人でもない」という 「知り合い」程度の人に対して強い緊張や不安を感じるようです。たしかに、顔見知り程度の人が相手だと、無視するわけにもいきません。

かといって、会話の内容や言葉遣い・本音とたてまえの使い分けなど、 どこまで出してよいのか難しい面があります。ですから、その距離をどのくらいに保てばよいのかわからず、特に苦手意識を感じるようです。

目上の人の前では話せない

会社などでよくあることですが、 相手が上司といった目上の人となると極端に話せなくなる人がいます。「ダメな人間だと思われては困る」という思いが強ければ強いほどかえって緊張し、 落ち着いて受け答えすることが難しくなるようです。

1対1になるのが怖い

社会不安障害の対人恐怖の場合、問題が生じるのはたいてい「社会的な場面」で、 家族やごく親しい友人との間には特に問題なしの場合が少なくありません。しかし、中には、相手が親しい友人であっても、1対1は無理という人もいます。

1対1だと相手の視線から表情からすべてが気になって怖いと感じることがあります。特に相手が異性の場合は、緊張しすぎて口がきけなくなったり、 赤面してしまうなどの症状が出る人もいます。

大勢の人も怖い

相手が大勢ならだいじょうぶかというとそうでもなく、 大勢だとその中にぽつりと自分だけ取り残されてる気分になり、 苦しくて泣いてしまうかもしれません。大勢でいると、自分が埋もれてしまって孤独感や不安感が募り、 周りの視線や声まで気になってしまうものです。

相手が初対面だとガチガチに

多くの人は初対面の人相手だとある程度緊張するものです。対人恐怖症の場合、その緊張が度を超えており、 相手にどう思われるか、変に思われないかと心配しすぎるあまり、 どう振る舞えばよいのか分からなくなってしまいます。

あとから思い返しては、あれこれと思い悩む場合も少なくないようです。初対面の人と話すときに緊張して言葉が出ず、話しかけることができないだけでなく、 相手がたくさん話してくれても、こちらは緊張のあまり、落ち着いて返事もできないかもしれません。

人により違いがある

同じ社会不安障害の対人恐怖症に分類されても、人によって恐怖の対象は様々です。仲良し相手の1対1はだいじょうぶな人もいれば、ダメな人もいます。初対面は割と平気な人もいれば、絶対に無理な人もいます。

もちろん、対人恐怖というからには、全部苦手な人もいます。こうした恐怖感により本人は長期間悩み、 時には日常生活にまで支障が出てしまうのが大変つらいところです。