対人恐怖 恐怖の原因

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劣等感や自己評価の低さと関係あり

ここでは、対人恐怖の考えられる一つの原因について取り上げています。対人恐怖症の人は劣等感や自己評価が低いことが知られています。

それはつまり、自分に悪いところがある、自分には価値が無い、 自分は人に好かれないといったようなマイナスな評価をしていることを意味します。

長期にわたってそのような思いを持ち続けた場合、 完全に自己否定してしまうことがあります。自分は生きる価値がなく、誰からも好かれていないと思うようになります。

そうなると、ますます自己評価が低くなります。そして、自分はダメだと思うと、 そういうダメな自分を他人に見せたくないと思うようになります。それが対人恐怖の始まりではないかと考えられます。

自分の中の隠したい部分

話すのが怖いということですが、それは自分を表現することが怖いということです。自分の中で、相手に隠したい部分があるということです。隠したい部分を持ちながら人と接していると、とても疲れてしまいます。

そのダメな部分を見られるのが怖いので、自分の話すことがどう思われるか、 自分が相手にどう思われるかといったことを気にするようになります。

そんなことを気にしながらの対人関係は疲れるだけになってしまいます。結果的に、うまく話せない、話そうとしても他人が気になり、 話に集中できないということになります。

家族には問題なく話せるのに、外の人と話せなくなるのはなぜでしょうか。それは、家族にはどんな自分であっても見られて良いと思えるからです。逆に外の人間に対しては、どんなふうに見られるか怖いと思い、話しにくくなるわけです。

せめて周りの評価だけはよいものであってほしい

自分で自分のことをダメだと思っていると、周りによく思われたいと思うようになります。そして、どんどん人の目が気になります。 自己評価が低いために、他人の評価が非常に大事になってくるわけです。

心理的には、自分で自分がダメだと思ってる時に、 他人からもダメだと思われるのは、ものすごく怖いことです。

だから、人前ではうまく話さないといけない、楽しませなければならない、つっかえてはいけないなどとプレッシャーを感じることになると考えられます。

このように、対人恐怖は、長期間にわたって形作られてきたものですから、 1日、2日で治るものではありません。

心療内科の助けになってくれる医師、理解を示してくれる人たちなどの助けを借りて、 ゆっくりと時間をかけて、元に戻してゆかなければならないのです。

そして、身についたものですから、振り捨てることも十分可能だと考えられますので、あきらめずにじっくりと取り組んでゆかれることをおすすめしたいと思います。