社会不安障害の身体症状

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相手にもわかってしまう身体症状は嫌なもの

社会不安障害の基本的な症状は、社会的な場面での不安や緊張といった心理的な問題です。しかし、本人にとってより悩みの種となるのは、相手の人にもわかってしまう身体症状です。

生じた身体症状により、恥ずかしいさ、情けなさ、悔しさなど、 つらい思いをしてきた人も多いのではないでしょうか。ここでは、社会不安障害の代表的な身体症状について取り上げます。

赤面

とても緊張しているときや、恥ずかしい思いをしたときに顔が赤くなることがあります。顔が赤くなっている人がいれば、周囲の注意を引きますし、「顔が赤くなっているよ」と誰かが指摘することもあります。

指摘されれば、ますます緊張が高まって赤くなってしまいがちです。今までに赤面したことでからかわれたり、笑われて嫌な思いをしたことがあったかもしれません。

「赤面症」のことを知らない人はたくさんいますが、誤解されたり、いろいろ推測されたりと、 やはり笑いの種にされるのは気持ちのいいものではありません。

人前に立つ、目上の人や異性と話すといった赤面しそうな場面を嫌がり、 ことごとく避けようとするかもしれません。このように、回避行動にまで発展すると「赤面恐怖」と呼ばれます。

発汗

緊張が高まって、汗が次から次へと流れるように出てくる発汗に悩む人もいます。発汗が気になりすぎて、人との接触を制限するようになるかもしれません。

「汗くらいで…」と他の人は思うかもしれませんが、本人の抱えている苦悩は、 はたの人間が思うよりずっと深刻な場合があります。

震え(振戦-しんせん)

緊張感が手や声の震えとして表れることもよくあります。これは止めようとして意識するとますます悪化してしまいます。

人前で字を書くときや、名刺交換など、手先に視線が向けられるときに 手の震えが生じやすいことがわかっています。

本人の意思と無関係に声も手も震え、症状が出るとコントロールもできないので、 これも本当に困ったものです。

その他

ほかに表れる代表的な身体症状としては、顔がこわばったり、吐き気がしたり、 動悸、口の渇き、息苦しさ、めまいなどがあり、このほかに人により様々な身体症状が表れます。

一度か二度、そういう身体症状を経験してしまうと、次に身体症状が表れる場面を想像し、 予期不安を抱くようになります。こうしたことの連鎖により、苦手意識がさらに増していくことにつながってしまうのです。