宝くじで幸せになった?

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多くの人が夢見る宝くじ。実際に「夢がかなう」人はほんのわずかな人だけですが、大金を手にすれば人間は必ず幸福になれるのでしょうか。

いざ大金を手にすると、その人の人生が変わってしまう場合があります。以下にこんな実際の経験談があります。

1986年にカナダの宝くじで760万㌦(約10億6,400万円)もの高額賞金を当てたジャンは、「自分は欲しい物を欲しい時に買えるが、その点を除けば、ほかの人よりも幸福だということはない」と述べています。

モントリオールに住むこのかつての失業者は、億万長者になったからといって、「自分は変わっていない。しかし周りのみんなは変わった」と言います。

今では肉親も旧友もこの人を見捨てました。本人に言わせれば、「みんなにあまりお金をあげなかった」からだそうです。

生きてゆくのにお金は確かに必要ですが、「みんな」に見捨てられたこの人は幸せになったのでしょうか。

本当の姿

残念ながら、大金を目の前にすると人の本当の姿が明らかになります。何が残念なのでしょうか。人の持っている大金を目にする時、他の人はほとんどの場合、良い反応を示しません。

ねたむ、うらやましがる、欲しがる、なんとかしてそれを自分のものにしようとする…こんなところでしょうか。上記の例でも示されているように、良好だった人間関係が崩れることも珍しくありません。

その人のもとに大金があることがわかると、泥棒を含め、見ず知らずの人までが訪ねてくる有り様です。お目当ては何ですか?その人ではなく、その人の持っているお金です。後から振り返った時、もし大金がなかったなら失われなかったものがあるのです。

慣れてしまう

一度に多くのお金を苦労せずに手にしてしまうと、次に考えるのはそのお金をどう使うかです。多大の借金が一気に返済できたり、家のローンが一度に返済できたりするのは良いことです。

一世一代のマイホームが手に入るかもしれません。そういう良い面もありますが、人間というのは困ったもので、大金を使い出すと今までと同じ基準ではいられなくなります。

お金があるので今までより良いものを手に入れることができます。喜びや満足は残念ながら長続きしないことに気づくでしょう。さらに欲しいものをお金を使って手に入れます。

完全に今まで買えたものでは満足できなくなっているのです。慣れてしまい、喜びの基準がさらに高くなってしまいます。

手にしようとしているのは何?

本当のところ、その人が手に入れようとしているのは何でしょうか。お金で手に入るものではなく、自分の満足や幸せなのです。

人からの賞賛によって、自尊心をくすぶることかもしれません。宝くじが当たった人が幸せになれるかというと、それはその人次第です。

お金や物は限りない満足や幸福をもたらすわけではないことをわきまえていることがカギとなります。

このことを忘れずにいて、賢明なお金の使い方ができる場合、現在幸せを感じることのできる人は宝くじが当たっても幸せでしょう。

現在幸せを感じることができないなら、残念ながら世界中のお金を手にしたとしても、最終的に幸せにはなれないのです。