子供に対する育児放棄(ネグレクト)

育児放棄

「ネグレクト」(neglect)とは、「怠慢・粗略・無視・軽視」を意味する英語で、当然注意が向けられるべき人を無視することを意味します。

乳幼児や子供、高齢者、病人などの要養育、要介護者に適切な衣食住を与える責任を放棄することによる虐待行為を指す言葉です。子供が必要な世話を与えられて健全な大人になってゆくのには多くの事柄が必要です。

どのような面で子供たちに対する配慮が必要とされているのでしょうか。

衣食住の身体的な世話

人間には大人であれ子供であれ、適切な衣食住が必要です。大人であれば自分でそれを用意できるかもしれませんが、か弱い子供には世話が必要です。

この点で、食事や着替えをまともに受けられないといった栄養ネグレクト・衣服ネグレクト・衛生ネグレクトなどが挙げられます。

情緒面での世話

人間は愛情が必要な生き物で、子供は十分に愛されるべき存在です。しかし、子供が感情面で顧みられず、適切な愛情関係・母子関係・信頼関係が築かれないことがあります。これは、愛情剥奪症候群・情緒ネグレクトなどと呼ばれます。

医療面での世話

病気になると誰でも世話を必要としますが、子供であれば特にそうです。子供が病気になっても重症になるまでほっておかれる、治療を受けないと重大な影響が及ぶ可能性が高いにもかかわらず保護者が治療に同意しない、必要な薬を飲ませてもらえないといった医療ネグレクト・保健ネグレクトが存在します。

教育面での世話

教育は将来自力で生きてゆくために欠かせないものです。しかし、親が子供に必要な教育を受けさせない、保育園・幼稚園・学校に行かせないことを教育ネグレクトと呼びます。

ネグレクトの影響

こうした親による子供へのネグレクトはどのような影響を子供に与えるのでしょうか。代表的なものである「愛着障害」を含め、それは本当に多くあります。必要な栄養を与えられないことが続くために、子供は無気力で顔色が悪く、元気がありません。

感情面でほっておかれるために、感情表現を苦手としたり、自信不足であったりします。また、人格形成に重大な影響を及ぼし、人間関係面での問題を抱えるようになるかもしれません。

こうしたことは子供が大人になってからも引き続きつきまとうことが多く、世代から世代へと繰り返される場合もあるのです。