適応障害 重症化すると違う病気になる

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心の病気にも様々な種類がありますが、たとえば「うつ病」だと、抑うつの強い状態が2週間以上続いているという基本点な診断基準があります。

また、「不安障害」の場合、恐怖感を持つほどの尋常ではない強度の不安感が診断の一つの目安です。

「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)もストレスが関係していますが、命を脅かすほどの重大な出来事があったことが前提です。

抑うつや不安感やストレスがあっても、上記のような他の病気の診断基準に適合しない場合、医師の判断によって「適応障害」になったり、「うつ状態」になったりします。

ですから、「適応障害」とは様々な精神疾患の「不全型」、「未完成型」といえます。

ゆえに、抑うつ状態が2週間以上続けば、適応障害は正式に「うつ病」になりますし、不安感が極度のものになってくれば、適応障害は正式に「不安障害」になります。

このように、症状が重症化すれば、その出現した症状に合った精神疾患に正式に診断されるわけです。

適応障害と診断されるとき

どのような時に医師は適応障害の診断を下すのでしょうか。

上記でも述べましたが、他の精神疾患を検討し、どれにも当てはまらないとき、また、患者がすでにかかっていた他の何らかの病気が悪化したものではないと言えるときに適応障害と診断されることが多いです。

医師の事情というものも関係しています。

患者が頭痛や不眠などを訴えるので、身体検査をしたものの異常がみつからず、かといって、診断基準を満たす精神疾患が存在しない場合があります。

それでも、患者は抑うつ状態や気持ちの落ち込みなども伴って実際に欠席や欠勤が続いています。このようなときに医師は診断書を作成しなければなりません。

何らかの病名を付けなければならないので、医師は「適応障害」や「うつ状態」という名称で正式な診断書を発行するわけです。

適応障害はほかの精神疾患に比べると症状が軽く、比較的早期に治せる病気です。しかし、油断は禁物です。放置していると重症化し、正式に何らかの精神疾患になることがあるのです。