適応障害の様々なタイプ

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アメリカ精神医学会が定めるDSM-IV-TR(2000年発行)・DSM-5 (2013年発行)による診断基準によりますと、適応障害は6つの種類に分類されます。ここでは6つある適応障害のうちの最初のものである「不安型」について注目しています。

タイプ① 不安型

不安型は、漠然とした不安を伴う適応障害のタイプで、災害や病気、死、事故などを心配しすぎたり、神経過敏になって普通の生活を送るのに支障が出ます。

ただ、その度合いは不安障害というほどではありません。では、不安障害とはどのようなものでしょうか。簡単にいいますと、不安が病的に強いもので、通常の生活を送るのに支障がでます。

適応障害との違いはその不安の強さや引き金となるストレスの原因がはっきりしているかどうかです。本題から少しそれますが、この不安障害にはどのようなものがあるのでしょうか。

強迫性障害

これはある考えが繰り返し頭に浮かび、それを取り払おうと何らかの行動を繰り返すことです。

たとえば、不潔が怖くて手を必要以上に洗い続けたり、戸締りしたのにできていないかもしれないと何度も確認したりと、同じ行動を繰り返してしまいます。

自分で無意味だとわかっている場合でも不安が勝ってやめることができません。

全般性不安障害

神経過敏の状態が半年以上続いている場合を指します。地震などの自然災害、不慮の事故や病気、火事など、日常で起こりうることを心配しすぎてしまいます。

そのことばかり考えてしまうあまり不安で、不眠になったり、集中力が低下したり、イライラ感が強かったりなどの症状が身体に現れてしまいます。

パニック障害

パニック障害は、めまいや動悸、呼吸困難、冷や汗、ふるえなどが何の前触れもなく襲ってきて、時には死の恐怖さえ感じるほどのものです。現実感がなくなったり、コントロールを失う恐怖を伴うこともあります。

一度経験すると、再発に対する恐怖が強まりますが、これらが生活に支障をきたすようになるとパニック障害と診断されます。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

これは命を脅かすような経験や虐待などの体験をすることによって、それが大きなストレスになり、その経験した場面がよみがえって再体験しているような感覚に苦しみます。

恐怖症

恐怖症には様々なものに対する極度の恐怖感があります。人前で恥をかいたり、あがってしまって話ができなくなることへの恐怖などから人を怖がる「対人恐怖」。

バス、電車、飛行機、エレベーターなど逃げるに逃げれない場所でパニック障害が起こりはしないかといった恐怖からそういう場所を避けるようになる「広場恐怖」。

(ちなみに、この広場という言葉は人がたくさん集まり自由に身動きがしにくいというギリシャ語でポリスの市場を指す「アゴラ」という語源からきています)

高いところに極端な恐怖を示す「高所恐怖」。ナイフや鉛筆などの先端が怖い「先端恐怖」など多くの種類があります。

不安型の適応障害のタイプは上記のいろいろな不安障害の特徴が現れますが、個人差があります。このタイプの適応障害は不全型の不安障害ともいえるでしょう。