適応障害 一日の終わりが近づくと調子を崩す

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誰でも悩みや不安はありますが、解決に向けて行動したり、考え方を変化させたりして、比較的短期間で何とか落ち着くものです。

しかし、適応障害の場合、心配事や不安をうまく処理できずにひきずってしまい、苦しみます。もし、このような調子が悪い状態が半年以上続くようなら、適応障害や全般性不安障害という診断になります。

適応障害を発症した場合、一日はどのように過ぎてゆくのでしょうか。不安や抑うつが特徴の適応障害の場合、次のような典型的な一日となります。

朝、また一日が始まるかと思うと元気がなくなります。

適応障害では熟眠障害を併発していることがあり、そうなると「ぐっすり眠った」「よく寝た」ということがほとんどありません。慢性的な睡眠不足感があるかもしれません。

そのため、朝からうつ状態のこともあります。昼、情緒不安定で、優れない気分に苦しめられながらも、なんとか時間が過ぎてゆきます。

イライラしたり、ささいなことですぐに落ち込んだりと、神経が過敏になっています。夕方、夜になってくると、だんだんと落ち込みが強くなります。

つらい出来事を思い出して苦しくなり、くよくよしたり、泣いたりします。「ひとりぼっち」「さみしい」「誰も気にかけてくれない」と、孤独感が強くなる人も多いです。

好きなことや楽しいことがあるときは別

不安や抑うつが特徴の適応障害は、個人差がありますが、情緒不安定な状態が一日中続きます。しかし、好きなことや楽しいことがあるときは別です。

そのときは、一時的ではありますが、気分が晴れ、元気になります。こういったところは非定型うつ病(新型うつ)とも似たところがあります。

それ以外は不安や抑うつなど気分が優れない時間が続きます。特に、一日の終わりが近づく夕方や夜になると調子がさらに崩れるようです。

子どもの場合

では、子どもの場合、不安感はどのような形で現れるのでしょうか。幼い子どもは不安や心配があっても、上手に言葉にして伝えることができません。

その場合、不安は「退行」として現れることがあります。退行とは、幼児期への逆戻りを意味します。

つまり、おしゃぶりをしたり、おねしょをしたり、幼稚なしゃべり方になったりと、言動が実際の年齢より幼くなることです。

ほかには、母親からくっついて離れようとせず、離れることを嫌がります。対象は母親など、子どもが愛着を抱いているものです。

子どもがそのような言動を見せた場合、子供にとって何らかのストレスを感じる要因があるはずです。それを取り除けば、子どもの退行も自然と治まるでしょう。