適応障害 ストレスの原因となるものがない状況下では元気?

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適応障害の症状のひとつに「気分の不安定さ」があります。

すべての適応障害の患者がそうであるとは限りませんが、ささいなことに極端に落ち込む一方、ストレスの原因となるものがない状況下では普通に元気に過ごせます。

落ち込みの型には個人差があり、抑うつがあったり、不安を伴ったり、疲労感や不眠が出現したりする人もいます。

嫌なことを思い出して一晩泣き明かすといった場合もあります。ストレスの原因がない状況下で、元気に過ごせるというのも個人差があります。

ショッピングやスポーツなどの趣味、大好きなテレビ番組などを普通に楽しめます。病気が初期の頃は特に、表面上の変化がないように見えるので、周囲はそうですが、本人でさえ気づきにくい面があります。

学校や会社には行けないのに、自分の好きなことはできるのはどうしたことかと、周囲の人を怒らせたり、怠惰、病気ではないという誤解を与えることがあります。

「単なる性格の問題」、「甘え」、「わがまま」といった評価になりがちですが、そういう種類の病気もあるということを多くの人はまだまだ知りません。

他の病気との判別

こうした特徴は他の病気にも見受けられるものです。たとえば、非定型うつ病の「気分反応性」に似ています。

気分反応性とは、自分に好ましいことがあるとうつ気分が軽くなったり、消失したりして気分が高揚し、健康な時の気分の半分かそれ以上取り戻せます。

その逆もしかりで、嫌なことには、ひどく落ち込み込むというものです。気分の浮き沈みは誰にでもあることですが、非定型うつ病の気分の浮き沈みは普通を超えたもの、過剰に気分が反応することを指します。

また、双極性障害にも気分の浮き沈みがあります。特に、躁が軽い双極Ⅱ型障害との区別が難しい所です。躁状態になると、ストレスの原因のあるなし関係なく、気分が高揚することにより元気に過ごせます。

また、アスペルガー症候群の場合も自分が深い興味・関心を持つ対象には、強い反応を示すという特徴があります。

しかし、嫌いな事柄に面したときに、気分が極度に落ち込むことがないという点で違いがあります。

非定型うつ病の気分反応性にしても、双極Ⅱ型障害の躁状態にしても、適応障害との違いはストレスの原因や持続期間です。

判断が難しいこともよくありますが、適応障害は長くても半年以内に治まるという点、そして、ストレスを引き起こす原因がはっきりしているという特徴があります。