回避性パーソナリティ障害(回避性人格障害)

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これは、「回避性」という言葉が示すように、「避けたい」、「逃げたい」、「向き合いたくない」、「できるなら避けて通りたい」といった傾向が強いことが含まれています。

そうする動機は何でしょうか。簡単にいうと、「嫌われるのが怖いから」、「ダメージを受けたくない」といったところでしょうか。一般的には成人期早期(20歳前後)までに始まるといわれています。

回避性パーソナリティ障害の症状

以下に挙げる7つの条件のうち、4つ以上あてはまれば「回避性パーソナリティ障害」と診断されます。

①批判、非難、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある仕事を避ける

②好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたがらない

③恥をかかされる、または嘲笑されることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮を示す

④人と接触しなければならない社会的な状況下では、批判されることや拒絶されることに心がとらわれている

⑤不全感(自分は不完全であり、何も満足にできない、誰も満足させることはできないといった自分に対する不十分感)のために、新しい対人関係状況で抑制が起こる

⑥自分は社会的に不適切である、人間として長所がない、または他の人より劣っていると思っている

⑦恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすこと、または何か新しい活動にとりかかることに、異常なほど引っ込み思案である

「人格障害」という呼び方は廃止

かつては「回避性人格障害」と呼ばれていましたが、「人格障害」という名称はその人にどうしようもない欠陥があるかのような印象を与える差別用語になりかねないということで、正式名称としては廃止されました。現在では「パーソナリティ障害」が正式名称です。

DSM-5になっても変化なし

アメリカ精神医学会が定める「精神障害の分類」基準であるDSM(DiagnosticandStatisticalManualofMentalDisorders、略して「DSM」)が13年ぶりに改訂されました。

古くなったDSM…DSM-IV-TR(2000年発表)

2015年現在最新DSM…DSM-5(英語版2013年、日本語訳2014年6月30日発表)

DSMは、その日本語訳において「精神障害/疾患の診断・統計マニュアル」と訳されています。回避性パーソナリティ障害の定義に関しては古くなったDSM-IV-TRでも最新のDSM-5でも特に変化はありませんでした。