適応障害 パーソナリティ障害を合併

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適応障害は「うつ病」「非定型うつ病」「PTSD」と似ている病気ですが、パーソナリティ障害とも多くの共通点があります。

利き目のある専門医のもとでよく診断された場合、適応障害とパーソナリティ障害を合併発症が発見されるかもしれません。

観察してみる点

もし、適応障害にパーソナリティ障害を合併発症している場合、どのような点が観察されるでしょうか。

感情が不安定

健康な状態のときに大抵の人の感情は安定しています。パーソナリティ障害を合併発症している場合、周囲の人が驚くほどの激しい感情を見せることがあります。

「そんなことでそこまで反応しなくてもいいのに…」などと周りの人が驚くほどささいなことでも大きな反応を示します。さっきまで機嫌が良かったのに、急に手のひらを返したように激怒したりします。

ときには反社会的な行動を取り、問題が大きくなることもあります。ですから、患者と接する人は明らかに何かおかしいと感じます。

しかし、適応障害とパーソナリティ障害の合併発症の場合、正確な診断は専門医でも難易度が高いと言われていますから、素人目には判断は難しいと思われます。

適応障害に合併発症しやすいパーソナリティ障害

パーソナリティ障害は10タイプほどありますが、適応障害と合併発症しやすいのは以下の4タイプです。

1.境界性パーソナリティ障害

感情が非常に不安定です。相手のことを好意的に接していたかと思えば、急に罵倒したり、非難したりして困惑を招きます。

何の前触れもなく急に怒りを爆発させたりして人間関係に悪影響を及ぼすことが多々あります。その心の奥には見捨てられるのではないかという強い不安、常に満たされない空虚感があります。場合によっては自傷行為を繰り返すこともあります。

2.統合失調型パーソナリティ障害

これは統合失調症のような言動を見せるパーソナリティ障害で、とても風変わりな言動を見せます。その考え方、発言は周囲におかしいと思わせるほど奇妙で非現実的です。

あり得ないことを強く信じてやめなかったり、テレパシーができると思い込んでいたりします。過剰な社会不安を抱き、様々なことを恐れています。

細部にこだわりすぎていたり、疑い深かったりします。人間関係を築くのが苦手で、親しい友人や信頼出来る人がなかなかできないという面もあります。

3.自己愛性パーソナリティ障害

文字通り自己愛が極めて強いのがこのパーソナリティ障害です。自分を特別な人間だと根拠もなく思い込み、他人を見下げます。

他人への配慮や思いやりに欠け、不当に利用したり、高慢な態度で接するため当然人間関係に支障を及ぼします。自分が特別な人間だと思い込んでいるため、他人の成功はおもしろくありません。

そのため激しく嫉妬したりします。また、特別な自分へ周囲は嫉妬していると思い込んでいる場合もあります。その一方で、見捨てられることを過度に恐れている隠れた面も存在します。

4.反社会性パーソナリティ障害

反社会性と言われるように、ひどい場合は法に触れて逮捕されたりするほどの行動をとることがある障害です。

基本的に自己中心的で人を信頼せず、嘘を平気でついたり、責任を受け入れたりせず、仕事を放棄することもあります。

そのようにして、他人に迷惑をかけても良心の働きが弱いため後悔の念がほとんど見られません。反人間性が強く、他人を攻撃するという特徴があります。

ストレスの原因がなくなってもなくならない

適応障害はストレスの原因となっている根本原因がなくなれば自然治癒に向かってゆきますが、パーソナリティ障害を合併発症している場合、適応障害はなくなっても激しい特徴を示すパーソナリティ障害は残ったままです。

本人も症状に苦しみ、感情が不安定になっているのはわかっていますが、コントロール不可能な状態に陥っているのがこの合併発症の大変なところです。