適応障害の治療方針

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適応障害は治る病気です。これはストレスが原因の病気ですから、ストレスを除くことが一番の治療になります。治療方針は精神療法と薬物療法と生活療法を組み合わせて進めてゆきます。

ストレスの原因を見極める

まずはストレスの原因が何かを見極めることから始めます。過去3ヶ月以内に大きな環境の変化はなかったか、自分が強いストレスを感じる出来事が何かなかったか考慮します。

いろいろと思い返してみるのもいいですが、書き出してみるのも良い方法です。ストレスの原因に思い当たるものがあれば解決できるかどうか考えます。

もし、何らかの行動の結果、解決の方向へ向かうと期待できるものであれば、自分で動きます。

自力で解決できない場合「精神療法」

ストレスの原因がはっきりしても、それが解決できない場合、精神療法を行います。何らかの出来事があってもそれをストレスと感じるかどうかは人によります。

受け止め方そのものを変化させるよう働きかけることにより徐々に心が軽くなるよう方向付けます。

思考の型を変化させることになるので決して簡単なことではありませんが、うまくゆけば今までストレスに感じていたものがそれほどストレスではなくなるという「耐性」がつきます。この治療法は医師やカウンセラーとの話し合いですすめてゆきます。

つらい症状がある場合「薬物療法」

適応障害の結果として耐え難い感情や身体症状が出ている場合、薬物療法を導入します。具体的には抑うつ、不安、不眠、気持ちの不安定感の改善などです。薬物療法は医師の処方箋が必要になりますので、専門機関の受診が求められます。

受診先として、精神科や心療内科、メンタルクリニックなどがあります。薬物療法の目的はストレスの原因をなくすことではなく、出現しているつらい症状を軽減することです。

精神療法+薬物療法+生活療法

適応障害の治療は主に精神療法と薬物療法の2つが中心ですが、これらと同じほど大切なのが「生活療法」です。

これは自分でできる生活習慣の改善で内容は簡単ですが、実行するのは難しいと感じる人もいるかもしれません。生活療法の基本は規則正しい生活です。

決まった時間に起き、決まった時間に食べ、適度な運動を行い、決まった時間に寝るという習慣を定着させることです。

そうすることによって丈夫な心身を目指し、ストレス耐性を上げることができるのです。適応障害の治療の最終目的は社会生活が普通に送れるようにすることです。

基本的に治すのは本人で、医師や薬はそれを助ける補助的な役割の位置です。ですから、治る病気であるという認識と、自分で治してゆくという意識をもって取り組んでゆく時、快復の方向へ進んでゆくことができます。