脳の障害が原因で発症する器質性精神病 頭部の外傷や脳腫瘍

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脳血管障害としておきる病気は動脈硬化によるものが多く、高血圧性脳症、一過性脳虚血、脳出血、脳梗塞などがあり、ほかに血管腫や血管炎などがあげられます。

こういった病気が原因で脳の血管の血流が悪くなったり、つまったりしたときに、何らかの精神障害が生じる場合があります。

たとえば、イライラや怒りっぽくなる、全身の倦怠感、抑うつ、不眠などの神経衰弱状態、せん妄状態、幻覚、妄想、痴呆などがみられることもあります。

器質性精神病―頭部の外傷による精神障害

事故などで頭部に外傷を受けた場合、それが原因となって精神障害が生じる場合があります。

外傷を受けた直後に生じる障害と、時間がたってから生じる障害には違いがあります。

外傷を受けた直後には、まず意識障害がおこります。

意識がもうろうとしたり、意識を失ったり、せん妄状態などがあり、今までの記憶の一部を失うこともあります。

また、幻覚、幻想などが生じることもあります。

外傷を受けてから時間がたち、ある程度意識が回復してくると、脳の損傷の程度により、後遺症が残る場合があります。

症状としては、ちょっとしたことで疲れやすくなったり、集中力がなくなったり、記憶力が低下したりします。

ひどい場合だと、知能が低下したり、気分が不安定感、無気力、あるいは、神経症やてんかんと同じような症状がでることもあります。

器質性精神病―脳腫瘍による精神障害

脳の中に腫瘍ができる脳腫瘍によって精神障害が出る場合があります。

その症状としては、意識障害や周囲に対する無関心、理解力、記憶力の低下、錯乱状態などがみられます。

前頭葉に腫瘍ができた場合には、感情が鈍くなったり、抑うつ、不安状態などがみられ、側頭葉に腫瘍ができた場合には、幻覚、記憶障害、記憶障害などがあります。

また、腫瘍が後頭葉にできると、光や色などの幻視がみられるといったように、腫瘍のできる場所によって生じる障害も違ってきます。