老年痴呆とはこんな病気

痴呆という表現は認知症へ置き換わる

老年痴呆とはなんでしょうか。

中心的な症状として、まず、記憶力や判断力が極端に落ちてきます。

たとえば、前の日に何をしたのか忘れてしまい、それを人に言われても思い出すことができません。

いつも行っている近くのスーパーへの道のりでさえ、道に迷ってしまうといったありさまです。

やがて、それまで長年にわたって蓄積されてきた記憶や知識が少しずつ失われていき、簡単な計算もできなくなるといったように、様々な障害がでてきます。

病気が進行すると

進行すると、今日が何年何月何日なのか、今、自分がどこにいるのかすらわからなくなります(見当識障害)悲しいことに、最終的には家族の顔すらわからなくなってしまうのです。

夜になると幻覚などに怯える「せん妄状態」、意味もなく歩き回る「徘徊」、何かをしようとする意欲が全くなくなる意欲の減退、無関心、感情不安定といった症状があらわれ、これらは介護する家族にとって相当の負担となります。

年をとれば誰でも物忘れをしやすくなるものです。

人の名前がなかなか思い出せなかったり、物をどこに置いたのか忘れてしまったりすることは誰にでもありますが、老年痴呆はこうした通常の程度をはるかに超えたものなのです。

普通ではない程度の記憶障害や判断の障害が現れます。

そしてそれが徐々に進行し、最終的には日常生活を営めなくなるほど知能に障害をおうようになってしまいます。

この老年痴呆は、うつ病のように脳の働きに障害がおきています。

機能性病変と違い、脳の神経細胞そのものが委縮したり、脱落するという脳の器質性病変によるものです。

高齢化が進んでいる今日、日本は世界一の平均寿命を誇っていますが、それに伴い、こうした老年痴呆も増加すると予想されています。

すでに日本には老年痴呆患者が100万人いるといわれていて、増え続けているのが現状なのです。

※痴呆(ちほう)という表現は、2004年に厚生労働省の用語検討会によって「認知症」への言い換えを求める報告がまとめられたのをきっかけに廃止されました。現在では使われない言葉となっており、「認知症」というのが正式な表現です。