自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群) サリーとアン課題

Aspergers34

「サリーとアン課題」

(内容)

サリーはおやつのパンを自分のバスケットの中に入れました。そして部屋を出ていきました。それを見ていたアンはサリーのバスケットの中からパンを取り出して自分の箱の中に入れました。

そしてアンは部屋を出ていきました。起きたことを知らないサリーは部屋に戻ってきました。サリーは自分のバスケットとアンの箱、どちらからパンを取り出そうとするでしょうか?

(結果)

正解はサリーのバスケットですが、アスペルガー症候群の場合、パンが現在どこにあるのかという事実に注意がいくので、「アンの箱」と答えます。「サリーにとってパンはどこか」とサリーの立場になって考えることが難しいのです。

太郎と花子課題

(内容)

太郎と花子は公園にいました。そこの公園でクレープ屋さんがクレープを売っていました。太郎はクレープが欲しくなりましたがお金がありませんでした。

クレープ屋さんが「ずっと公園にいるから家からお金を持っておいで」と言ってくれたので、太郎は花子を残し、お金を取りに家に帰りました。

しかし、クレープ屋さんは気が変わって、花子に「公園で待つのはやめてスーパーマーケットへ移動してそこでクレープを売るよ」と言ってそこを立ち去りました。

花子はそのことを太郎に伝えようと思い、太郎の家に向かいます。しかし、いざ太郎の家に到着してみると、太郎は出発した後で会うことができませんでした。

一方、太郎は、道の途中で近所のおばさんに会い、クレープ屋さんが公園から移動して、スーパーマーケットへ行ったことを聞きました。

この時花子は、太郎がどこへクレープを買いに行ったと考えるでしょうか。

(結果)

正解は「公園」ですが、アスペルガー症候群の場合、「スーパーマーケット」と答えてしまいます。この場合、花子の立場になって考えることが難しいのです。

「花子からしてみれば、太郎はクレープ屋さんが移動したという事実を知らないはずだ」と考えることができず、クレープ屋さんが今どこにいるかという事実に目が向きます。

スマーティ課題

(内容)

前もってジョンから見えない所で、お菓子の箱の中にぬいぐるみを入れておきます。お菓子の箱をジョンに見せ、何が入っているか質問します。

ジョンは「箱の中にはお菓子が入っている」と答えます。お菓子の箱を開けてみると、中にはぬいぐるみが入っています。お菓子の箱を閉じます。

「この箱をエミリー(その場にいない人)に見せたら、何が入っていると言うと思う?」と質問します。

(結果)

正解は「お菓子」ですが、心の理論の発達が遅れている場合は、「ぬいぐるみ」と答えます。

多くの場合、心の理論の発達が遅れていると、他の人が自分とは違う見解を持っていることを想像するのが難しいために、自分が知っている事実をそのまま答えてしまうのです。

他の人も自分と同じ考えだと思い込んでしまいます。