自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群) 冗談やユーモアが通じにくい

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アスペルガー症候群は、ユーモアや冗談が通じにくいという面があります。

物事の事実ばかりにとらわれたり、言葉通りにとらえる傾向が強いため、視点を変えて別の角度から発想するということに難しさを覚えます。

ですから、視点を変えて考えないといけない例えなども理解しにくいことがあります。言葉通りに捉えてしまうのは時に問題が生じることもあります。

料理をしていた人がわずかな時間そこを離れるので、アスペルガー症候群の人に「ちょっと見ていて」といってその場をまかせたところ、帰ってくると天ぷら鍋から火があがっていて大事になるところでした。

「ウンとかスンとか言え」…「ウン」

怒られて黙っていると、「黙ってないで、ウンとかスンとか言え」と言われてので、「ウン」と答えたところ、火に油を注ぐような結果になったといいます。

「ちょっと見ていて」の言葉に、「もし、危なくなったら火を止めてね」という意味が含まれているということには気づかず、文字通り「ちょっと見ている」だけだったのです。

「ウンとかスンとか言え」と言われたときは、黙っているか、もし何か言うとしても「すいません」であって、ここで「ウン」「スン」というのは相手をバカにしているようなものです。

考えてみると、たしかに、私たちの日常生活には、このような含みのあるややこしい言葉がたくさんあるのかもしれません。

ごっこ遊び

言葉通りに捉えたり、例えが理解しづらいという傾向は幼い時の「~ごっこ遊び」などの想像遊びの乏しさに見られます。

アスペルガー症候群の場合、「ダンボールの家」はあくまでダンボールであり、「家」とはなり得ないのです。

おままごとの料理で使うおもちゃのハンバーガーやコーヒーはあくまで「おもちゃ」であり、「ハンバーガー」「コーヒー」ではないのです。ただし、同じアスペルガー症候群の場合でも、空想遊びに熱中する人もいます。

幼い頃には、想像遊びが未発達で行わなかったので、遅れてその楽しみを覚えると、多くの人が卒業する年齢になっても夢中になります。場合によっては、十代になっても人形遊びや砂遊びを続けるケースもあります。