自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群) 人より物に深い関心

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アスペルガー症候群の人は、人より物に対して強い関心を示します。人に対する関心は、なんとなく物を見ているような眼差しです。

対人関係を理解するのに、自然な愛情や共感などによってではなく、利害や権力ゲームとしての将棋の駒のように理解しようとする場合があります。

物に対する関心もどことなく変わっていて、全体ではなく、特定の部位や細部にこだわりを見せたりします。

狭い領域に深い関心を示す

物に対しての見方が独特ということでしたが、アスペルガー症候群の人は、ごく限られた領域に、非常に深い興味・関心を持ち、それに熱中する傾向があります。

自分が鋭い興味・関心を示す対象に向かっているときは、ずば抜けた集中力を発揮する可能性がかなり高いですから、その分野に関しては専門家も顔負けの知識を蓄えていることも可能です。

周囲の人からすれば異様に見えるほとで、あまりに独自の世界に没頭するので、それが何の役に立つのか理解できないことも多いです。

その時は何の役にも立たなくても、将来自然科学や技術、学問、化学、芸術の世界で大きく開花するための下地になることもあるのです。

秩序やルールを好む

アスペルガー症候群は、人を秩序やルール好きの性格に仕上げてゆきます。ですから、図面を書いたり、リストを作ったり、規則を作ったりすることに熱中したりします。雑然とした物事に一定の秩序を与えることに幸福と安心を覚えるのです。

この能力は法律家、会計士、科学者、建築家、システムエンジニア、音楽家など幅広い分野で大いに活躍できる素晴らしい可能性を秘めています。

コンピュータやゲーム、インターネットの世界にこのタイプの人が惹きつけられやすいのは、システムがきちんと秩序だっており、思い通りにコントロールできる醍醐味を味わえるからかもしれません。

この業界で、技術者やプログラマーとして活躍する人も多いのです。

細部に強いこだわりを見せ、優れた記憶力を発揮

アスペルガー症候群の人は、普通の人が見向きもしないようなところに偏執的で深い関心を示します。この着眼点は十分長所といえます。

多くの人には同じ物にしか見えないもののわずかな違いを見つけ出し、それが世紀の大発見になっていくこともあり得るのです。

また、自分が関心のある物に対しては優れた記憶力を発揮します。一度見ただけでも記憶してしまうこともあるのです。