副腎疲労とは

疲労

副腎疲労とはいったい何でしょうか。これはその名のとおり、腎臓の上にある小さな副腎という臓器が疲労してしまった状態です。

日本においては最近になって知られるようになった病気で、気分の落ち込みや朝起きるのがつらいなど、うつ病とよく似た症状が出ます。

病気といっても、はっきりとした医学的な病名はまだ存在しません。副腎疲労というのは病名ではなく、体の状態、症状を指しています。

以下は副腎疲労チェックです。5つ以上あてはまるならば副腎疲労の可能性が高いです。

副腎疲労チェック

・人生に何の意味も感じられない、楽しいと思えることがひとつもない。

・ポテトチップスなど、塩からいものを無性に食べたくなることがある。

・体力や気力が低下していて、作業に時間がかかったり、長く続けたりすることができない。

・以前に比べ食べる量が増えている。または、たばこや飲酒が増えた。

・立ちくらみをすることがある。目の前が真っ白になることがある。

・寝つきが悪い、夜中に何回も目が覚める、寝起きがつらい。

・十分な睡眠時間をとっても、疲れが残る。

・女性であるなら、月経前症候群(PMS)が悪化して、不安やイライラ、痛みなどが強い。

・コーヒー、コーラ、栄養ドリンク、チョコレートなどを摂らないと元気が出ない。

・風邪をひきやすく、なかなか治らない。

・イライラして怒りっぽい。

・何もかもが億劫に感じられる。以前は楽しかったことでも今は楽しくない。

・仕事や人間関係などを空虚に感じ、何もする気になれない。

・性欲が低下して、性に対して関心が持てない。

・日常的な活動をこなすだけでもかなりの疲れを感じる。何をするにもしんどい。

・記憶力が低下していて、やろうとしていたことを忘れる。すぐに思い出せないことがよくある。

・今まで気にならなかった小さなことが気に障る。ストレスに対処できない。

・悲しいことがあるとなかなか立ち直れない。

・集中力や思考力や決断力が低下していて、ボーっとしている。

・夕方から晩になるとやっと元気が出てくる。

副腎疲労は治る

いかがだったでしょうか。だれでも1つや2つはあてはまる項目があると思います。

「5つ以上あてはまったけど、どうしたらいいの?」という場合、近くの内科へ…と言いたいところですが、日本の医療現場において副腎疲労は認知が低く、知らない医師もまだ多い状態です。

また、副腎疲労は「痛み」などのはっきりとした症状が出ないので、病院で身体を検査しても「どこも異常なし」ということになります。

ただの風邪として片付けられたり、検査に異常がないから恐らく精神的なものだろうということで、診療内科や精神科へまわされて抗うつ薬を出されて終わるのがオチです。

現在のところ、副腎疲労に即効性のある薬はありません。食べ物やストレスや生活習慣の改善によって対処していく方法が主流です。そのような地道な努力は求められますが、副腎疲労は治ります。

しかし、風邪などとは違い、回復は早くても3ヶ月、長いと2年近くかかることもあります。どんなことができるのか、このサイトでも副腎疲労について取り上げてみたいと思います。

このサイトで注目する副腎疲労の項目は主に次の2冊から内容が取られています。

1.『「うつ?」と思ったら副腎疲労を疑いなさい 9割の医者が知らないストレス社会の新病』本間龍介医師著

2.「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった ストレスに勝つホルモンのつくりかた」本間良子医師著

副腎はどんな仕事をしているか

副腎疲労の「副腎」とはそもそもどのようなものでしょうか。副腎は腎臓の上に乗っている臓器で、左右にひとつずつあります。幅3~5cm、重さはひとつ3~5mgほどの小さいものです。

副腎は私たちの心身が受ける様々なストレスから体を守ろうとするのがその主な仕事です。副腎はストレスに対処するホルモンを作り、送り出すことにより、身体を守っています。

ストレスというとすぐに人間関係や仕事のイライラといったことを思い浮かべるかもしれません。

そのような社会生活から生じるストレスをはじめとして、私たちが意識していない間に受けるストレスもあります。たとえばどのようなものがあるでしょうか。

暑さや寒さ、騒音、照明、放射線、紫外線、ほこり、気圧、栄養不足、睡眠不足、運動不足、食品添加物、空気汚染、化学合成物質、においなど、ストレスとなるものは挙げればキリがありません。

こういったストレスから私たちを守ってくれるのが副腎の役割であり、ストレスが多いとその分、副腎もたくさん働かなければなりません。

あまりにも強いストレスや長い期間ストレスにさらされると、副腎の対処能力を超えてしまいます。そうなると副腎はストレスに対処するためのホルモンを作ることができなくなります。

その状態がまさに副腎疲労であり、ストレスに対処できなくなった私たちの身体には異常が生じるようになります。

副腎が疲労すると必要なホルモンを作れなくなる

副腎ではどのようなホルモンが作られているのでしょうか。副腎は内側の「副腎随質」と呼ばれる部分と外側の「副腎皮質」と呼ばれる部分から成っています。

内側の副腎髄質では、アミノ酸の一種であるチロシン、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンを分泌しています。

ご存知のように、アドレナリンやノルアドレナリンはパワーが必要なときに力を発揮するホルモンです。

一方、副腎皮質からは、コルチゾール、アルドステロンを分泌しています。この副腎皮質から分泌されるホルモンを総称して、副腎皮質ホルモンと呼びます。

副腎皮質ホルモンのほうは、継続的にストレスと向き合うような特徴があります。副腎疲労になると体に必要なホルモンを提供することができなくなってしまい、心身ともに様々な不調が出てきてしまうのです。