副腎疲労 良い食べ物と悪い食べ物

バランスのとれた食事をしましょう

私たちの体は良くも悪くも食べたものから作られています。人間の身体は約60兆もの細胞から成っていますが、それらは絶えず新陳代謝を繰り返し、1~2年ですべての細胞が生まれ変わっています。

今食べているものが1,2年後の自分の身体を作ります。ですから、体に悪いものばかりを食べていると、1~2年後には良くない食べ物で作られた身体になってしまうのです。

副腎も良い食べ物によって強化されることもあれば、悪い食べ物によって弱化されることもあります。ここでは、副腎疲労に良い食べ物とそうでない食べ物に注目してみたいと思います。

少なめにしたほうがいい飲食物

―白い食べ物―

白い食べ物とはいったい何でしょうか。白い食べ物とは、白米や、白砂糖、精製された小麦食品、パスタ、うどん、そうめん、牛乳、また精製した砂糖を大量に使ったケーキやクッキーなどが挙げられます。

こうした食品は食べるとすぐに血糖値が上がってしまい、血糖値を調整するために副腎はたくさんのコルチゾールを生産しなければなりません。

結果として、副腎に余計な負担がかかってしまうのです。副腎疲労をこれ以上増やさないためには、コルチゾールを不必要に生産しないようにしなければなりません。

また、白い食品の代表とも言える白米の消化はビタミンB群を使わないとできない仕組みになっています。ビタミンB群不足になると「疲れ」てしまいます。

こうした理由があるので、白い食べ物は少なめにしましょう。

―コーヒーなどカフェインが多く含まれているもの―

コーヒーや紅茶、コーラなどに多く含まれるカフェインは副腎を刺激して、コルチゾールをたくさん作らせます。

ですから、摂取すると元気が出たように感じますが、副腎はその分疲労しています。副腎が疲労している場合は副腎をできるだけ休ませてあげなければならないのです。

―チョコレート―

副腎疲労を抱える人のなかでチョコレート好きは多いようです。チョコレートも時々、少量を食べる分には問題ありませんが、常食するのは副腎にとって負担となります。

チョコレートが無性に食べたくなるのはマグネシウムが不足しているからです。

チョコレートを食べてマグネシウムが補充できるのはいいのですが、チョコレートにはカフェイン、またカフェインに似た物質であるテオブロミンも多く含まれています。

これらにより副腎が過剰に刺激されてコルチゾールやアドレナリンなどの生産を必要以上に行ってしまい、副腎疲労の原因になってしまうのです。

マグネシウムはのり、昆布、ごま、煮干し、きな粉、干しエビなどに多く含まれているので、これら自然の食品から取り入れるようにしましょう。

―お酒―

お酒を飲むと大量のビタミンB群を消費します。ただでさえ副腎はストレスに対処するホルモンを生成するときにたくさんのビタミンB群を使わなければなりません。

アルコールを消費するためにビタミンB群を使用すると、体内でビタミンB群が足りなくなり、副腎がストレス対応ホルモンを作れなくなります。

結果として、ストレスに対処できない体になってしまいます。そうなると、あとは悪化の一途をたどるのみです。

―食品添加物や化学調味料―

食品をよく見せるために使用されている着色料やダイエットに効果的と思わせる人工甘味料、賞味期限を伸ばすために用いられる保存料や酸化防止剤など、私たちが口にする食品のほとんどに何らかの食品添加物が入っています。

すべてを避けるのは非現実的ですが、これらは副腎を疲れさせてしまうのでできるだけ避けるほうがよいでしょう。

たとえば、カロリーゼロを謳っているコーラの成分表を見てみますと、次のようになっています。

原材料名 :カラメル色素、酸味料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、香料、カフェイン

この中で甘味料として使われているアスパルテームを例にとって考えてみましょう。アスパルテームには神経興奮作用があり、元気になるというより、イライラ感、憔悴感、不安感が出やすくなります。

この神経興奮作用が強まると、神経に炎症を起こしやすくなり、コルチゾールを余計に使う状況を作ってしまうのです。加えて、アスパルテームには依存性もあるため、一度飲むとまた飲みたくなります。

多めに食べたほうがいい飲食物

では今度は、しっかりと食べて副腎疲労に対処していきたい食品について考えます。

―肉・魚・大豆製品―

副腎疲労にかかわる神経伝達物質の材料はタンパク質です。たとえば、フェニルアラニンやチロシンと呼ばれるアミノ酸は、副腎髄質から分泌されるアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンの材料になります。

こうしたフェニルアラニンは肉類・魚介類に、チロシンは大豆などに多く含まれます。また、タンパク質は、白米などで血糖値が急激に上昇するのを抑える働きもあります。糖値の安定化に役に立つのです。

魚介類は良質なタンパク質が摂取できるだけでなく、特に青魚はオメガ3というタイプの脂肪酸がたくさん含まれているので意識して取り入れたい食品です。これらは、副腎疲労の作用で衰えている脳の働きを助けてくれるからです。

―旬の生野菜や果物―

他の様々な病気と同様、副腎疲労にも野菜や果物は良いようです。副腎が弱ってくるとカリウム不足になりやすいので、旬の生野菜や果物からカリウムを補充するようにしましょう。

カリウムは過剰に摂取した分は排泄されるようになっているので、過剰摂取の心配がありません。

注意したい点が何かあるでしょうか。果物は甘いものが口には美味しく感じられますが、甘みの強いものだと血糖値を上げやすいので、糖度のあまり高くないもの、どちらかというと酸っぱいくらいのほうがよいでしょう。

―梅干し―

副腎疲労がひどい人は塩分不足になりやすいので、塩分補給は大切です。梅干しには塩分だけでなくミネラル類が豊富に含まれています。

この梅干しも毎日必ず食べなければいけないというものではありません。梅干しのしょっぱさを美味しいと感じる範囲で食べましょう。

塩分はその人の体調に応じて摂取するのが基本なので、他の人が食べ過ぎと判断するのではなく、自分でおいしいと感じれば食べてもよいというのが基準です。

―ハーブや薬味―

身体のストレスは毒物によっても増加します。毒物のストレスに対処できるように、さらに副腎がコルチゾールを生産しなければなりません。

私たちの身体には、気づかぬうちに微量の毒物が入ってきます。たとえば、車の排気ガス、タバコの煙、住まいに使われている塗料や食品に含まれる添加物、歯の詰め物の水銀など、多くの毒物が現代人の周りにはあるのです。

こうした体内に入った毒物に対して解毒作用を持つのがハーブ類や薬味などです。一般に香りに強い植物ほど解毒作用があります。

わたしたちが何気なく食べている薬味…ねぎ、しょうが、にんにく、しそ、みょうが、玉ねぎや各種のハーブティーなどには解毒作用があるので、美味しく食べて体内の毒を放出しましょう。

症状別食べたほうが良い食品

ここでは、副腎疲労に関係する身体の様々な症状とそれを改善するために必要な栄養素や食品について取り上げています。

次のような症状のある方

・記憶力の低下

・軽いうつ症状

・音や光に敏感に反応する

・神経質になった

・よく眠れない

上記のような方はビタミンB1不足です。

ビタミンB1が多く含まれる食品…豚肉・うなぎ・たらこ・ナッツ類・玄米・豆類(小豆、大豆など)・落花生・ごま・緑黄色野菜など

次のような症状のある方

・疲労感が常にある

・アレルギーや湿疹がよく出る

・いつも便秘気味

・吹き出物や白髪が増えた

・よく頭痛がする

・関節の痛みや足がつる

上記のような方はビタミンB5(パントテン酸)不足です。

ビタミンB5が多く含まれる食品…たらこ・レバー類・鶏もも・牛ヒレ・卵・アボカド・モロヘイヤ・干しシイタケ・納豆・とうもろこし・はちみつ・大豆など

次のような症状のある方

・感情が不安定で怒りっぽい

・口内炎がよくできる

・タバコを吸う

・ぜんそく持ち

・PMS(月経前症候群)がきつい

上記のような方はビタミンB6(ピリドキシン)不足です。

ビタミンB6が多く含まれる食品…にんにく・かつお・さけ・バナナ・ピスタチオ・鶏ひき肉・とうがらし・のりなど

次のような症状のある方

・耳鳴りがする

・手足に刺すような痛みがある

・よくめまいがする

・よく眠気に襲われる

・うつ症状がある

・下痢が続く

・女性ホルモンの減少

上記のような方はビタミンB12(コバラミン)不足です。

ビタミンB12が多く含まれる食品…しじみ・あさり・牡蠣・さんま・さば・いくら・チーズなど

次のような症状のある方

・風邪をよくひく

・擦り傷がなかなか治らない

・脱力感がある

・舌が荒れている

・消化不良で下痢になりやすい

・貧血気味

・手足がしびれることがよくある

・よく眠れないまたは、眠りすぎてしまう

上記のような方は葉酸不足です。

葉酸が多く含まれる食品…パセリ・酒粕・そら豆・ねぎ・いちご・ほうれんそう・アスパラガス・うなぎなど

次のような症状のある方

・お酒をよく飲む

・激しいスポーツをする

・コーヒーや甘いものをよくとる

・イライラして怒りっぽい

上記のような方はカルシウム不足です。

カルシウムが多く含まれる食品…骨ごと食べれる煮干しなどの魚・ブロッコリー・小松菜・パセリ・厚揚げ・チーズなど

次のような症状のある方

・不安感が強い

・イライラするなど感情が不安定

・背中や首に痛みを感じることが多い

・歯ぎしりをよくする

・食欲がない

・疲労感をよく感じる

・不眠気味

・アルコール・コーヒーをよく飲む

上記のような方はマグネシウム不足です。

マグネシウムが多く含まれる食品…豆腐や納豆などの大豆食品・なまこ・ごま・赤みそ・のり・魚介類・ナッツ類など

次のような症状のある方

・性欲低下

・落ち込みやすい

・味覚が鈍くなったように感じる

・貧血気味

・イライラしやすい

・風邪をひきやすい

・傷が治りにくい

上記のような方は亜鉛不足です。

亜鉛が多く含まれる食品…牡蠣・コンビーフ・チーズ・煮干し・うなぎ・するめ・大豆食品・そば・緑茶・抹茶など

次のような症状のある方

・肩こりがひどい

・肌にシミが多く出る

・コレステロールが高くなった

・冷え性

・生理痛がひどい

・血圧が高くなった

上記のような方はビタミンE不足です。

ビタミンEが多く含まれる食品…めんたいこ・モロヘイヤ・しそ・ニラ・つくし・ココナッツオイル・さつまいも・わさびなど
いかがだったでしょうか。

結局のところ、自然のものをバランスよく適量食べるというのが正解のようです。体に取り入れるもので副腎の疲れも変わってきます。

副腎疲労を加速させるような食品はできるだけ避け、副腎が元気になるようなものを取り入れてまいりましょう。副腎が元気になるということは私たち自身が元気になるということなのです。