シゾイドパーソナリティ障害(スキゾイドパーソナリティ障害) 特徴

孤独を愛する人

シゾイドパーソナリティ障害にはどのような特徴があるのでしょうか。簡単にまとめると以下のようなものです。

・異性への関心がない

・自然や精神的な世界に親しむ

・世俗的な欲求が乏しい

・物静かで表情も乏しい

・喜びを感じたことがあまりない

・孤独を好む

・刺激より単調な生活を好む

・何も考えてなさそうに見えても、じつはしっかりした考えや意見を持っている

長所

シゾイドパーソナリティの人にはどのような長所があるのでしょうか。

・欲を持たず、慎ましく生きる

・周囲の意見や流行に流されない

・いつでも平静で穏やか

・仕事を忠実にこなす

・正直で信頼できる

・コツコツと長い時間、同じことを続けられる根気がある

・他人のうわさ話や悪口は嫌い

・異性問題がない

・自分からトラブルを起こすことがない

そんな彼らは、人里離れた山奥で厳しい修行に明け暮れる僧侶や、人と接することが少ないコンピュータ関連やエンジニアの仕事、長距離ドライバー、農業、林業、牧畜業、自然保護に携わる仕事、研究者、学者などの職業に向いています。

できるだけ人と関わりたくない

シゾイドパーソナリティ障害の最大の特徴は何と言っても人との関わりを避けようとすることにあります。いつも一人でいることが寂しいどころか、居心地が良いのです。孤独を愛する人ということもできます。

回避性パーソナリティや自己愛性パーソナリティも人を避けて自分の殻に閉じこもることがありますが、それらの場合は本当は他人との接触を求めているのに、傷つくことが怖いために心を閉ざしています。

しかし、このシゾイドパーソナリティの場合、できれば他人と関わりたくないと本心から思うのです。

そのため、同じ興味を持つような少数の友人がいるかいないかくらいで、異性にも関心がないため、生涯独身の道を行く場合がよくあります。それが苦にならないのです。個人差がありますが、年齢とともに社交性が増してくることもあります。

強すぎる刺激が苦手

シゾイドパーソナリティの人は表情が乏しく、喜怒哀楽をほとんど表わさないため、何を考えているのかよくわからないかもしれません。

しかし、見かけとは裏腹に彼らの内面はとても豊かで、芸術・宗教的な感性が鋭かったり、自分が好きな特定の分野における半端ない知識を持ち合わせていたりします。

表情が乏しく見えるのは、シゾイドパーソナリティの人が本当はとても繊細で、強すぎる感情に苦痛をおぼえるからです。ですから、表情も口数も平均以下に抑えているのです。

その繊細さゆえに他人の気持ちなど、わずかなことも敏感に察知することができます。そのため、傷つくことも多く、それが人を避ける一因にもなっています。

そういう理由があって、声の大きい人やよく話す人、感情表現が豊かな人など、接していて強い刺激を受ける種類の人はとくに苦手です。

精神的な分野を大切にする

シゾイドパーソナリティの人は外面よりも精神的な分野を大切にします。いわゆる物であふれた「ぜいたくな暮らし」を嫌い、質素に、静かに暮らすことを好みます。たとえお金をたくさん持っていたとしても、衣食住にお金をかけることがありません。

ファッションや流行に無関心で、毎日同じ服を着ても気にならないほどです。この世で一般的に見られる欲がないため、世捨て人のような雰囲気を漂わせているかもしれません。

一見何も考えていないようで、じつは自分なりのしっかりした考えやこだわりを持っています。その考えに沿って誠実に正直に生きます。

場合によっては、自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)が併発している場合もあります。傾向として、アスペルガー症候群の人は物に対するこだわりが強く、シゾイドパーソナリティの人は精神的な事柄に強いこだわりを見せます。

勤勉でコツコツ型

「うさぎと亀」の昔話がありますが、このシゾイドパーソナリティの人は、確実に「亀」タイプです。他人と比較したとき、そのペースは遅いかもしれませんが、自分のペースで確実に進みます。

コツコツと努力を重ねることをいとわず、地道に努力するうえ、人間関係に余計なエネルギーを奪われない分、集中して物事に取り組めます。自分のペースで邪魔されることなく取り組めるような仕事に出会えた場合、能力を最大限発揮できます。