反社会性パーソナリティ障害とは

凶暴なワニ

反社会性パーソナリティ障害とはいったいどのようなものでしょうか。これは、基本的に他者に害となる行為を加えることを平気で行う障害です。

反社会性パーソナリティ障害の人は、社会的な常識を軽視・敵視し、法律を無視することすらあります。一般の人のように法律違反におびえることもなく、そこに快感すら覚えます。

反社会性パーソナリティ障害の中でも個人差があるようで、アウトローなところにプライドや価値を感じている人もいれば、ちょっと冷めていて、場当たり的に自分の欲求の赴くまま、犯罪や搾取を繰り返す人もいます。

通常、私たちは社会の暗黙のルールの上に生活が成り立っていますが、彼らには社会的な常識はまず通用しません。だからこそ「反社会的」パーソナリティ障害という名称がついています。

考えられる原因

原因として、このパーソナリティ障害も幼少期における親との問題が考えられます。

普通に考えて、両親から愛情深い世話と十分な関心をもって育てられたなら、他の人間に対して冷酷な搾取や裏切りなど、よっぽど追い詰められてでもいない限り、行うことはできません。

残念かつ無情な環境が、やり場のない怒りを本人の内に蓄積させ、悪を持って報いる人格を形成させたのです。自分の受けた苦しみを何倍にもして他人に味わわせることについて、彼らの死んだ良心は何も述べません。

反社会性パーソナリティ障害診断基準

反社会性パーソナリティ障害のDSM-5における診断基準は以下のようになっています。

A. 他人の権利を無視し侵害する広範な様式で、15歳以降起こっており、以下のうち3つ(またはそれ以上)によって示される

①法にかなった行動という点で社会的規範に適合しないこと。これは逮捕の原因になる行為を繰り返し行うことで示される。

②虚偽性。これは繰り返し嘘をつくこと、偽名を使うこと、または自分の利益や快楽のために人をだますことによって示される。

③衝動性、または将来の計画を立てられないこと。

④いらだたしさおよび攻撃性。これは身体的な喧嘩または暴力を繰り返すことによって示される。

⑤自分または他人の安全を考えない無謀さ

⑥一貫して無責任であること。これは仕事を安定して続けられない、または経済的な義務を果たさない、ということを繰り返すことによって示される。

⑦良心の呵責の欠如。これは他人を傷つけたり、いじめたり、または他人のものを盗んだりしたことに無関心であったり、それを正当化したりすることによって示される。

B. その人は少なくとも18歳以上である。

C. 15歳以前に発症した素行症の証拠がある。(素行症についてはこちらを参照)

D. 反社会的な行為が起こるのは、統合失調症や双極性障害の経過中の症状によるものではない。