回避性愛着障害 特徴

回避性愛着障害の特徴

近年増加しつつある、回避性愛着障害にはどのような特徴があるのでしょうか。

回避性の最大の特徴は、他人との間に親密な関係を求めようとしないところにあります。仲の良い友達のように、また、仲の良いカップルや夫婦のように見えても、そこには本当の心の通う温かい親密さが欠けているのが特徴です。

また、回避型の人は、自分の心の内を明かさず、相手がオープンに親しみや好意を示してきても、上手に応じることが苦手で、そっけない反応をしがちです。

ですから、他人に対して、「私はあなたのことには興味や関心がありません」というメッセージを知らずに送ることになり、表面的で薄い人間関係しか築くことができません。

一人を好む

他人と一緒に何かをして過ごしたいという願いがあまり見られず、基本的に一人で何かをすることのほうが気楽です。

完全な世捨て人・孤独のみ愛する、というわけではありません。他人と一緒に過ごすことにまったく興味がないわけではなく、その気になればできないわけではありませんが、そこには本人なりの努力と多少の苦痛を伴うのです。

親密な信頼関係が苦手

回避性愛着障害の人にも様々な性格の持ち主がいます。

自信にあふれているように見える人、傲慢で他人を見下すような人、冷酷で計算高い人、人を平気で搾取する悪人のような人、極めて禁欲的で聖人のような暮らしをする人、正義感が強く、社会のために身を捧げるような人など、本当に多岐にわたる様々な性格の人がいます。

共通しているのは、親密な人間関係や持続的なつながりを避けようとするゆえに、人間的な暖かさや優しさといったものとは無縁ということです。

ここに回避性愛着障害の本質があります。それは、不安が強い、いつも消極的といったものではなく、親密な信頼関係やそれに伴う持続的な責任を避けようとするという点です。

回避性愛着障害の人にとって、持続する親密な信頼関係はとても面倒なものなのです。

結婚や子育てにも積極的になれない

親密な信頼関係や持続的な人間関係を代表するものとして、結婚や子育てがあります。

回避性の人は、たとえ社会的、経済的に結婚や子育てが十分可能な境遇にあっても、それらを重荷と感じます。ですから、「絶対結婚したい、はやく子供がほしい」といった意欲や関心がありません。

親密さが条件である結婚という持続的な責任を意識したとたんに、愛の情熱さえ冷めることがあります。

肝心なところでの感情表現が乏しい

他人との関係がどのように深まっていくかを考えるとき、一緒に時間を過ごし、同じ体験をし、感情を共有することが含まれていることに気づきます。

喜怒哀楽などの感情表現を共有することによって、他人との親密さは増してゆきますが、それがないとなかなか他人との距離は縮まりません。

回避性愛着障害の場合、感情表現を抑える傾向があります。

もし、感情表現を抑えないと他人との間に親密さが生まれ、そこには持続的な責任も生じることを彼らは知っているからです。

回避型の人は、肝心なところでの感情表現を抑え、他人との親密さを避けることで、それに伴う責任や束縛から自由でいようとしているのです。