躁うつ・双極性障害を見分ける

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うつ病の中には沈んだ気分と高揚した気分のときが存在する「双極性障害」というものがあります。「躁うつ」と呼ばれたり、「双極性うつ」と呼ばれたりもします。

症状が重い大うつの単極性のうつの場合、抗うつ薬が効果的ですが、双極性障害(躁うつ病)の場合、同じ「うつ病」ですが、対処法がやや異なります。双極性のうつを抗うつ薬で対処しようとすると、躁状態を意図せずに強化してしまうなど、さらに症状が悪化することがあります。

対処法を間違わないためには、正確な診断が求められます。ここでは、単極性のうつが双極性のうつかを見分けるためのポイントを取り上げています。

見分けるポイント

躁うつか単極うつかを見分けるポイントには下記のようなものがあります。

  • 年齢

    比較的若い人のうつには双極性障害(躁うつ病)が多く、とりわけ10代に発症したようなうつ病の場合はその可能性が一段と高まります。一方、40代以降に発症するうつ病には単極性のケースが多いようです。

  • 性格 

    性格も病症に影響を及ぼします。元来陽気で、社交的な性格の人がうつ病になった場合、双極性のケースが多いようです。

    悲観的で暗い性格の人の場合、小うつの一種である気分変調症(持続性抑うつ障害)が多く、生真面目で律儀、秩序を重んじ、責任感が強く、勤勉なタイプの人は単極性の大うつになる傾向が見られます。

  • 睡眠

    うつ病発症以前と比べ、睡眠時間が長くなった場合、双極性であることが多いのに対し、朝早くから目覚め、それ以降は眠れないといったケースの場合、単極性うつのことが多いようです。

  • 体重

    体重の増減も一つの指標となります。以前に比べ、体重が増加した場合は、双極性うつ病のことが多いようですが、体重減少は単極性うつ病の特徴となっています。しかし、単極性うつの中でも、非定型うつ病(新型うつ)は「過食」という特徴に伴い、体重増加が見られます。

  • 楽しいことに対する反応

    単極性うつの場合、楽しいことや興味のあることに対しての反応が極めて弱く(もしくは、全滅)するのに対し、そうした事柄に対して少し気分がよくなったり、最初は気乗りしないものの、取り組んでいるうちに気分がましになるという場合は、双極性うつの可能性が高くなります。

    あるいは双極性うつではないものの、小うつのうちの気分変調症や適応障害であったり、非定型うつ病であったりします。

  • 口数

    他の人と一緒の時、口数が多いか少ないかはわかりやすいポイントです。双極性うつの場合は、うつ病であっても口数はそれほど減りません。躁状態のときは口数は減るどころか、ひっきりなしに話すという場合もあるでしょう。

    しかし、単極性うつの場合は、極端に口数が減り、無口になります。加えて、会話に対する反応も薄くなり、電池切れのようにまったく反応しなくなることもあります。