境界性パーソナリティ障害の診断基準

Disso

日本の心療内科や精神科のみならず、世界においても用いられている心の病気の診断基準に、DSMというものがあります。

これはアメリカ精神医学会によって発行されているもので、「精神障害の診断と統計マニュアル」と呼ばれています。精神医学の研究と進歩により、このDSMも改良を重ね、今では第5版となっています。

この中に、境界性パーソナリティ障害の診断基準も存在しています。世界中にこの疾患で苦しめられている人が大勢います。ここではその診断基準がどのようなものかご紹介しておきます。

専門的な言葉が使われている部分もあり、少し理解するのが難しいですが、だいたい以下のような感じになっています。

境界性パーソナリティ障害の診断基準

境界性パーソナリティ障害とは、対人関係、自己像、感情などの不安定性および著しい衝動性の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになります。

以下の9つのうち、5つ(またはそれ以上)が当てはまるときに境界性パーソナリティ障害と診断されます。

①現実に、または想像の中で、見捨てられるのを避けようとするなりふりかまわない努力をする(注意:この後⑤で自殺行為・自傷行為が出てくるので、ここでは自殺行為・自傷行為以外のものを指す)

②理想化とこき下ろしとの両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる、不安定で激しい対人関係がみられる

③同一性の混乱:とても不安定な自己像・自己意識が存在する(例:自分のことがよくわからない、自分と他人との境界がはっきりしないところがあるなど)

④自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの(例:浪費、性行為、薬物などの物質乱用、無謀な運転、過食など)

⑤自殺の行動、そぶり、脅し、または自傷行為を繰り返す

⑥感情の不安定性(例:通常は2~3時間持続し、2~3日続くことはまれな強い不快気分、イライラ、不安などがある)

⑦慢性的な空虚感・むなしさがある

⑧不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難(例:しばしば起きるかんしゃく、だいたいいつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩をよくするなど)

⑨ストレス関連の妄想性観念または重度の解離症状がある