抗うつ薬の使用上の留意点

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うつ病の改善に大変役立つ抗うつ薬ですが、服用しようとするとき、どんなことを知っておくと助けになるのでしょうか。ここではいくつかの点を取り上げています。

効果が出るまでは少し時間がかかる

抗うつ薬はアルコールなどとは違い、飲んでもすぐに効果が現れるわけではありません。そのことを知らずに始めから大きな期待を抱いていると、すぐに効果が出ないのでがっかりするかもしれません。

効果が現れるまでに1~3週間の時間がかかるといわれており、これには個人差があります。

疑わずに服用する

うつ病に陥っている多くの人は抗うつ薬などの精神疾患に使用する薬を服用することに抵抗感を抱いています。また、うつ病になると思考がマイナス気味になり、消極的に物事を考える傾向が強くなります。

そのせいもあって、抗うつ薬に対して「飲んでも効かない、役に立たない」と決めつけたり、疑ったりしがちです。

個人的にどう思うかは自由ですが、長年にわたって効果が証明されている薬を専門医が処方するわけですから、まずは疑わず、決めつけずに指示されたとおりに服用してみましょう。

依存性はない

気になるのは抗うつ薬に依存性があるかということです。依存性があるということは薬の量がどんどん増えて行ったり、やめられなくなったりすることを意味します。

心配する方がおられるのもわかりますが、抗うつ薬に依存性はありません。むしろ、指示に従わずに中途半端な量を飲んだり、飲んだり飲まなかったりすると、症状が長引き、服用期間も長くなってしまいます。

服用すると気持ちが不安定になることもある

知っておきたいことの一つは、抗うつ薬を飲むことで気持ちが不安定になることがあるということです。

これは飲み始めの時期にみられることのある症状で、とくに子供や思春期などの人の場合、死んでしまいたいという気持ちが出現することがあるので注意が必要です。

よくある症状としては、不安、焦燥、パニック発作、イライラ、敵意、躁状態、衝動性、落ち着きのなさ、不眠などです。

服役を中止すると様々な症状が出ることもある

抗うつ薬の服用をやめた後も様々な症状が出ることがあります。その症状としてよく報告されるのは、めまい、吐き気、頭痛、悪寒、抑うつ気分、情動不安定、歩行不安定感などです。

症状が出たり、心配なことがあれば、いつでも主治医に相談するようにしましょう。くれぐれも自己判断で勝手に薬の服用をやめないようにしましょう。

症状が改善しても飲み続ける

うつ病は再発率が高く、その確率は60%にも上る病気です。しかし、効果のあった薬を飲み続けていると、再発率が当然のように下がります。

初めてうつ病にかかった人の場合、うつ病が改善してからもだいたい半年~1年間は同じ量の薬を飲み続けたほうがよいとされています。

3回以上再発している人の場合、約9割の人が再発することがわかっていますから、高血圧の薬などと同様、生涯に渡って服薬することが望ましいとされています。