慢性疲労症候群とは

cfs

睡眠をとっても、十分と思えるほどの休息をとっても改善されないほど強い疲労感や倦怠感が半年以上続いたり、再発したりすることを「慢性疲労症候群」(Chronic Fatigue Syndrome、CFS)といいます。

日本において、1999年の厚生労働省疲労調査班の調査によりますと、「疲れていますか」という質問に6割の人たちが「はい」と答えました。

そのうち、6ヶ月以上も疲れが続いている人が全体の37%、日本の就労人口に換算すると約3000万人と、驚くべき多数の人が「疲れている」という感覚を長い間引きずって暮らしているということになります。

調査が行われたのが1999年ですから、今後、高齢化がさらに進み、老化による病態、脳神経機能、知的能力あるいは免疫機能の低下により、一層疲労や疲労感が広く蔓延することが予想されます。

一般的に20~50代で発症するケースが多く、患者全体のうち女性が6~7割程度を占めています。患者の性格を分析すると、神経質で、完璧主義、几帳面なタイプの人に比較的多いようです。

加えて、小児の不登校児の多くが慢性疲労症候群の診断基準に合致するので、これは大人だけの問題ではないようです。

症状

強い疲労感、倦怠感が主な特徴ですが、ほかには、微熱、筋肉痛、頭痛、関節炎、首やリンパ節のはれ、のどの痛み、筋力の低下、睡眠障害、意欲の低下など、風邪の症状とよく似たところがあります。

体の体温調節がうまくいかず、暑いのも寒いのもつらいこともあり、症状が強い場合、仕事や家事などの日常生活に支障がでて、最もひどい場合は寝床から起き上がることすら困難となります。

一般の病気の身体検査をしても「風邪」と診断されたり、「特に異常なし」と誤診されがちです。

周囲の人は本人がどれだけ疲れを感じているか理解することはできませんから、病気であると認めていたわってくれるどころか、時には、怠けているように誤解されてしまうこともあり、それが本人にはまたつらく感じるものです。

原因と治療

原因は未だ不明とされていますが、ウイルス感染説、免疫異常説などが提唱されています。原因がはっきりしないため、特効薬もなく、今のところ完治は難しいとされています。

この病気は生死にかかわることはありませんが、症状が何年も続く場合があり、そのぶん患者はつらい思いをします。

専門家に経過を見てもらいながらじっくりと治療に取り組むのが理想ですが、慢性疲労症候群の専門医が日本においては少ないのが現状です。

多くの病院では、内科・心療内科・リウマチ科など様々な科が担当しており、病院により担当が違いますから診察の前に病院に問い合せてから行くのが良い方法です。