回避性愛着障害 回避型にとっての理想の結婚とは

回避型の理想の結婚

回避性愛着障害の人にとっての理想の結婚とはどのようなものでしょうか。

共通の関心

人付き合いを苦手とする回避型の人にとって、長続きしやすい人間関係のパターンは、仕事や趣味、スポーツなど、ある特定の領域で関心や興味を共有する他人と、その部分だけで付き合うということです。

これは、異性との交際や結婚においても当てはまります。回避性の人にとって、恋人や夫婦になったからといって、全面的に束縛され、頼られるスタイルは苦痛を感じます。

相手にはわからないことが多いのですが、最初のうち、回避性の人が本当に興味をもち、愛しているのは、自分の関心や趣味です。

そこに、パートナーとそれを共有することによって、相手への共感や敬意が育まれ、長い関わりの中で少しずつ愛着が培われてゆきます。やがて、パートナーのことも愛するようになり、幸福な関係が続くことになります。そこへ辿り着くまでには時間がかかります。

不安型の妻・回避型の夫

しかし、現実にそのようにうまくゆくケースはほとんどありません。

一般的に多いパターンとして、回避型の夫・不安型の妻という形があります。不安型の妻が親密な関係を求めたり、子育てにもっと積極的に関わってほしいという願いから摩擦が生じることがよくあります。

夫にすれば、子供ができると、妻の関心が子供に注がれるので親密さを要求されることから開放される一方、子育てへの協力を求められ、負担が増すことがあります。

回避型の夫にとって、妻の感情や必要には無頓着で、気づきにくい面があります。不安型の妻からすれば、夫の対応がストレスやヒステリーの原因となり、腹立たしい思いをすることが度々あります。

妻が話や相談をしても、夫は上の空であることが多く、妻の不安が積もり積もって、時々爆発してしまうことがあります。

そのような生活を繰り返してゆくうちに、次第に妻から失望や軽蔑の目を向けられるようになり、いくら外で稼いできても、評価されないという立場に夫は置かれることになります。

ストレスで回避型から不安・回避型へ

そうなると夫は、家庭に安らぎを見いだせなくなり、びくびくして妻の顔色を伺うようになります。回避型の愛着スタイルを持つ夫が、さらに悪化し、「恐れ・回避型」というより不安定なスタイルへ変わることがあります。

恐れ・回避型の愛着スタイルに発展してしまうと、夫は情緒不安定になり、感情的な反応や攻撃的な反応を見せやすくなります。

悪化した愛着スタイルは、夫婦関係にいがみ合い、軽蔑、口論、敵意といった劣悪な環境をもたらします。互いがよほど決意をもって、修正をしない限り、関係は悪化の一途をたどり、家庭内別居や離婚への道を突き進むことになります。