気持ちや欲望をコントロールする力が弱い人

空腹

人間にはある程度の情動制御力が備わっています。情動制御力とは、気持ちや欲望をコントロールする力のことです。それは気分に振り回されたり、体調の影響を受けやすいといったことに表れます。

以下の10の質問について考えてみてください。これらの質問は、情動制御力が強いか弱いかを知るためのヒントになります。

  1. 眠かったり、お腹が空いていると不機嫌になりやすい
  2. 感情的になりやすいところがある
  3. 長い待ち時間はとても苦手
  4. 嫌なことがあるとすぐに投げ出してしまうところがある
  5. 気分の起伏が激しい
  6. 飲み過ぎたり、食べ過ぎたりしやすい
  7. 痛みには敏感
  8. 飽きっぽかったり、冷めやすいところがある
  9. 怒りが爆発してしまうことがよくある
  10. 思いつきやその場の気分で行動することが多い

これらの質問は情動制御力をみるためのおおまかな質問です。5つ以上当てはまった人は、情動制御が弱い傾向にあります。また、7つ以上当てはまった人は、それがかなり低下しています。

情動制御力が弱い場合

情動制御が弱いと、対人関係のトラブルやいさかいが起きやすくなります。よくある事例ですと、ただ本人が眠い、あるいはお腹が減っているというだけの理由で不機嫌になる人がいますが、そのような人が周囲の人と衝突しやすいのも理解できることです。

自分の気分や感情で言葉を発したり、行動してしまうので、知らないうちに相手に嫌な思いをさせてしまうことがあります。気づかないうちに相手を怒らせてしまった結果、相手が勝手に怒って攻撃してきたと受け止めることもあります。このような場合、お互いポジティブな捉え方をするのが難しいでしょう。

情動制御が弱いと体調や気分で変化するため、安定性に欠きます。一瞬前まで上機嫌だったのに、ちょっとしたことで豹変し、まるで別人のようになることもあります。受け止め方も変動しやすいため、ネガティブになることもよくあります。

バランス

逆に情動制御力が強い人の場合、安定性があり、我慢強く、冷静です。受け止め方が過度にネガティブになることもなく、浮き沈みはあまり見られません。ただし、我慢しすぎてストレスを溜め込んでしまうデメリットもあるため、バランスが大切です。

毎日の生活の中では、自分の情動制御、つまり、気分や体調に振り回されやすいかといったことは考えないかもしれません。しかし、それが周囲の人との関係や自分自身のネガティブな考え方に影響を及ぼしていることがあります。

人間の見方や受け止め方にはこのような面も関係しているということを知るだけでもプラスになります。体調や気分に振り回されっぱなしにならないよう、コントロールする力が人間には備わっているのです。

自分自身の傾向を知り、自己主張と自己抑制のバランスをとることが上手にやってゆくコツです。