愛着障害「信頼や愛情が不安定でほどよい距離がとれない」

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愛着障害は幼い頃に十分な愛情を注いでもらえず、愛着が未確立の状態です。多くの場合、その愛情の対象は母親になりますが、人生の最初の重要な段階で必要が満たされないと、その後も長く引きずります。

成長しても誰にも愛情を感じない回避型愛着の人間か、逆にすべての人に対して愛着を示し、親しく振る舞う不安型愛着の人間になります。

愛情を感じない回避型愛着

ほとんど誰にも愛情を感じない場合、人に対してどうしてもよそよそしい態度になり、何年たっても親しくなりません。自分から行動して相手との距離を縮めることをしないため、人間関係を深めてゆくのは困難です。

積極的な人が近づいてくれるかもしれませんが、こちらが愛情を感じにくいために、やがて離れてゆくかもしれません。

誰にでも愛着を示すのは誰にも愛着しないのと同じ

不安型愛着の「誰に対しても愛着を示して親しく振る舞う」というのは、特に問題がないように見えるかもしれません。

しかし、よく考えてみると深刻な状態があります。誰にでも愛着を示すというのは、特定の愛着対象がないということです。それは結局のところ、誰にも愛着しないのと同様です。

たとえば、恋人や夫婦という人間関係で考えてみてください。あなたが女性だった場合、自分の恋愛相手の男性が自分以外の女性と親しくしているとどう思いますか?

また、自分の夫がほかのいろんな女性ととても仲良くしているのを見るとどう思いますか?

その「親しくしている」や「仲良くしている」というのは楽しそうに会話している場合もあれば、恋愛関係や肉体関係にいたるケースもあるのです。決していい気はしないでしょう。しかし、彼はいつもそのように振る舞います。

誰にでも愛着を示すその移ろいやすさは、特別な愛情の独占が条件となる恋愛や夫婦関係において大きな問題を引き起こします。

適度な距離感がわからない

誰にでも愛着を示すと、2人の距離は急速に縮まります。周囲の人からすれば、意気投合しているかに見えるかもしれません。

しかし、適度な距離感がわからないため、近づきすぎてすぐにプライベートの領域に入ってしまうことがあります。親しくなることイコール恋愛関係や肉体関係というふうに考えてしまいます。

このような場合、適度な距離感で付き合えば長続きするかもしれないのに、あまりにも近づきすぎて疲れてしまい、早々と人間関係が終了してしまうことがあります。このように、人間関係が長続きしないのも特徴です。

回避型愛着と不安型愛着の混同

回避型愛着の「誰にも愛着を感じない」という要素と、不安型愛着の「すべての人に過度に愛着する」要素の両方を持つ人もいます。そのような場合、どうなるのでしょうか。

最初のうちは回避型愛着の要素が現れて、ひどくよそよそしく、距離を感じるかもしれません。しかし、すこし個人的なことを話しただけで急速に接近し、ベトベトの間柄になったり、恋愛関係に陥るということが生じやすくなります。

このように、愛着障害は…

  • 人に対して抱く信頼や愛着が不安定である
  • 人との距離感がわからないためにその距離が近すぎるか、遠すぎるかになる
  • 愛着が不安定なため長続きしない

…というような特徴をもっています。