ADHDの症状 管理不得意・事故多発・睡眠障害

管理が苦手

管理は苦手

ADHDの患者は自分の持ち物をはじめ、時間、金銭、書類、食事、体調など、管理を必要とする事柄を苦手とします。

金銭の計画性・管理ひとつとって考えてみますと、月末には家賃や電話代、光熱費などの支払いがあることが分かっていますから、その分を収入から取り分けて置いておくことが必要です。

月末、つまり将来のことを考えてビジョンを描くということがADHDの人は苦手です。衝動的に自分が関心をもったことにはお金を使ってしまいますから、貯金を計画して行なうといったことは難しい場合が多くなります。

いざ必要なときにお金がなく、借金をすることもあります。ですから、ADHDの患者には多重債務者が多いのも特徴です。

体の健康管理や時間管理も「管理」ですが、一日に必要な栄養を計画して計画どおりに摂取したり、決まった時間に睡眠をとって必要な睡眠時間をきちんと取るようにしたりするのも苦手です。

悪口をいうわけではありませんが、就寝・起床時間はいつもばらばらで、遅刻をすることも多くなります。病気ゆえに苦手なものが多い上、周囲の理解も少ないのでどうしても患者への評価は厳しいものとなってしまいます。

しかも、社会や組織のルールより自分のことを優先してしまうため、どうしても「自己中心的」「わがまま」などとレッテルを貼られてしまいます。ADHDの人はこうした過程の中で孤立感を深め、自分を卑下し、悲観的になりやすくなります。

事故多発

ADHDの症状には「不注意傾向」「衝動性」「睡眠障害」が含まれています。

集中力に欠けるため、信号や交通標識を見落としたり、ささいな事でカッとなって無理な追い越しをしたり、スピードを出しすぎたり、居眠り運転などを起こしやすくなります。

ADHDの中でも多動・衝動性優勢型(ジャイアン型)のタイプ、10代後半から20代前半の男性は大きな交通事故を起こしやすいことが知られています。

睡眠障害

ADHDの症状は一般に寝つきが悪く、寝起きもよくありません。夜間、無意識のうちに体が動くので寝相も悪くなります。熟睡できないため、睡眠効率が悪く、7~8時間寝ても実際には4~5時間しか睡眠が取れていません。

そのような状態で車を運転したりすると、重大な事故につながりかねません。睡眠障害の原因は今のところはっきりしていません。心身の健全な発達に必要な成長ホルモンやメラトニン、セロトニンなどの物質は、夜間のノンレム睡眠の間に分泌されます。

睡眠障害が生じると、これらの物質が分泌されず、体調が崩れてきます。こうして、睡眠障害ゆえに万全の体調でないことも多く、それが事故や注意散漫にもつながっています。