妄想性パーソナリティ障害(猜疑性パーソナリティ障害) 特徴

疑い深い

一般人口の0.5~2%に見られるといわれる妄想性パーソナリティ障害にはどのような特徴があるのでしょうか。

一般的に男性に多い傾向があります。特徴には、プライドが高い、硬い、傷つきやすい、秘密主義、不信感、人を許さない、といったものがあります。1つずつみてみましょう。

プライドが高い

プライドが高く、人を疑うのでちょっとしたことでも自分への攻撃と受け取り、怒りを表したりすることがあります。

硬さ

表情やしぐさ、考え方など、独特の硬さがあります。

柔軟性が弱いので、他人に合わせたり、グループで活動するのが苦手です。考え方の硬さゆえに冗談も通じなかったりするので、孤独になりがちです。

不信感が強い

思い込みが強く、根拠もないのに他人が自分に害を加えようとしている、自分を利用しようとしている、だまそうとしているという疑いを持ちます。

彼らは人を信頼することが苦手なため、他人と心の通う信頼関係を築くことができません。それゆえ、人を権力や力で支配しようとします。

地位や立場、階級などに関心を持ち、人のつながりを仲の良さなどで理解するより、上下関係や力の関係で理解しようとします。

恋人や配偶者といった異性のパートナーなど、信頼感が不可欠な相手に対してことさら不信感が強く、いつも根拠もなく疑います。

傷つきやすい

妄想性パーソナリティ障害の人は、それまでの人生のどこかで、その歪(いびつ)な見方を身につけた経験をしています。

その経験が「他人というのは裏切る、信頼できないものだ」という確信を彼に持たせてしまいました。

ですからよく落ち込んだり、うつ気味になったりしがちです。自分自身への信頼も弱く、土台がもろいため、傷つきやすい面があります。

秘密主義

妄想性パーソナリティ障害の人はいつも人を疑う癖ができているため、自分の情報を明かしたがりません。

明らかにした情報が利用されるのではないか、自分の害となることを行うのではないかと疑っています。

ごく当たり前の質問でも、自分のプライバシーや出身に関することには、非常に敏感に反応し、たいていはっきりした答えを避けます。基本的に秘密主義者です。

許さない

一度怒りを覚えた相手に対してはそれを許すことができず、いつまでも恨み続けます。きれいさっぱり忘れるどころか、執着傾向が強いため、しつこい面を見せたり、ストーカーになったりします。

プライドが高いことと相まって、負けを認めることができず、どんな手を使ってでも勝とうとします。

その他人を許せない精神は、ときに訴訟に発展することもあります。

長所

そんな妄想性パーソナリティの長所にはどのようなものがあるでしょうか。以下の様な特質を挙げることができます。

・交渉事や駆け引きが上手

・エネルギッシュで、行動派

・礼儀正しく、秩序や約束を大切にする

・強い忠誠心を抱くことがある

・他人の気持ちに敏感で気配りができる