回避型愛着障害 めんどくさがり

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回避性愛着障害の人はとにかく面倒くさがり屋です。やらなければいけないことがあっても、面倒なことはとにかく後回しです。時間がなくなって、ぎりぎりになるまで取り掛かろうとはしません。

もしかしたら、きちんとした人からすればめんどくさい人かもしれません。その名のとおり自分が嫌なことやほとんど関心がないことは「回避」しようとします。

その「面倒くささ」が高じて、できれば外界との接触をしなくて済む「引きこもり」のような生活に憧れるかもしれません。人との関わりも「面倒くさい」と感じることがよくあります。

おおきな努力や犠牲を払ってまで他人との絆を保ちたいとは考えないため、人間関係においても淡白になりやすい傾向があります。

川端康成の場合

日本の小説家である川端康成もこの回避性スタイルの持ち主だったのではないかと考えられます。彼は東京にある帝京大学の卒業生ですが、その卒業は通常より3年ほど遅くなりました。

もしかしたらめんどうなことを後回しにする傾向ゆえに卒業証書への道のりが遠ざかったのかもしれません。卒業すれば、仕事や世間との関わりがどうしても求められます。

回避性スタイルの人にはめんどくさがりゆえに、そうした状況を避け、静かに生活したいという隠棲願望があります。

さまざまな事情がありますが、そうした願いゆえにほんとうに引きこもり生活に入る人もいます。川端康成は大学卒業後、東京での暮らしを離れ、伊豆半島の湯ケ島へ引っ越し、山中隠棲生活を送りました。

そこは世間から隔離されたような人里離れた静けさを特徴とする場所です。そこで過ごしたのは25~28歳という人生においてもっとも元気のいい頃でした。

彼にとっては、湯ヶ島という世間との一線を引ける場所こそが安全な避難所だったのです。こうした時期を経験できたおかげか、川端康成はこの後、30代の活発な活動を繰り広げていくようになります。

同じようなタイプとして、夏目漱石が挙げられますが、夏目漱石も川端康成も同様に若い時期に都会の喧騒や煩わしい人間関係から距離を置いた生活を送りました。

そのように自分の欲した生活を十分経験できたことがその後の開花に結び付いたのかもしれません。