回避性愛着障害 人に甘えられない

人に甘えられない

一人でがんばる

回避性愛着障害の人は、人に頼ったり、助けを求めたり、甘えたりということが苦手です。

基本的にその根底には、「他人は当てにできないもの」という思いを持っています。人間への信頼度が低いのです。

助けを求め、下手に弱みを見せれば、非難されたり、見下されたり、余計にひどい目に合わされるのではないかという不信感があります。

問題があっても一人で解決しようとする

ですから、実際に問題が生じると、他人の助けや力に頼ろうとせず、自分だけでなんとか解決しようとします。

この回避という障害が他人に相談したり、助けてもらったりしようとすることを根本から阻みます。その結果、本人は孤立無援の中、一人で奮闘することになります。

自分の力の範囲内で解決できる軽微な問題ならよいのですが、そうでない場合はどうなるのでしょうか。

限界を超えた問題でも他人には頼らない

個人の能力を超えたような難しい問題の場合、限界を超えるようなストレスが本人にかかり、出口の見えない奮闘をするので、精神的にも身体的にも追い詰められ、消耗します。

一人で悩み、耐えられる限界まで耐え続けるので、突然、心の糸がプツンと切れて、燃え尽きてしまうことがあります。そんな状況に至っても、自分の苦しい気持ちを他の人に訴えることもなく、ただ、問題から逃げ出すことで自分を守ろうとします。

問題と取り組んでいる間も、周囲が気づかないほど、本人は普段と変わらない様子でいます。しかし、耐えられなくなったときに、頭痛や吐き気、腹痛や下痢、動悸などの身体症状になってあらわれ、本人を苦しめることも多くあります。

ネグレクトを受けた回避型

回避型愛着障害にも様々な発症までの経緯があります。特に、子供の頃に親から放置されて育ったようなネグレクト型の場合、困った状況やストレスを感じる状況に置かれたとき、一人になろうとする傾向が強く出ます。

安定した愛着スタイルの持ち主の場合は、同じような困った状況、問題に直面したときに、人との関わりや接触を求めようとします。これは、人との関わりの中でぬくもりや安心、癒やしを求めて、助けをもらいながら問題に取り組もうとしていると考えられます。

しかし、ネグレクト型の回避性愛着スタイルの場合、問題状況における人との触れ合いでさえ、煩わしい、負担に感じるものとなります。ですから余計に一人になろうとします。

支配的な親に育てられた回避型

近年よく観察されるようになった回避型には、子供の頃に親からの強い支配を受けて育ったケースがあります。

このタイプは、同じ回避性でも人に甘えられない面と、過度に依存しようとする2つの面を併せ持っています。親に依存しているので、自立や親離れに困難を抱えることがあります。

本人は他人に甘えられないのに、依存せずにはいられないという両極端の思いに板挟みとなり、気持ちのうえで葛藤を抱えながら他人との不安定な人間関係の中で生きづらさを抱えてゆくことになります。