うつ病性仮性認知症 物忘れ+身体の不調

物忘れ

うつ病性仮性認知症とは近年中高年の間で急増しつつある高齢者うつ病から認知症のような物忘れ症状などを発症する病気のことです。

この病気は認知症のような症状が出現しますが、従来の認知症とは全くの別物です。ですから、通常の認知症の薬を飲んだところで症状は治まりません。

進行を遅らせるしか方法がない本来の認知症とは違い、早期発見で劇的に改善できる可能性があるという点で希望が持てます。

脳が加齢とストレスでやられる

うつ病性仮性認知症の原因のひとつに生活の中で加わるストレスがあります。自分で気づいているにせよ、気づいていないにせよ、重圧のように加わるストレスは脳の前頭葉という部分に影響を及ぼします。

前頭葉は一般に集中力や注意力を司る部分で、加齢とともに血流量が低下します。平均すると、80代の人の前頭葉血流量は20代の人に比べて20%以上低下していると言われています。血流量の低下により、集中力がなくなってしまいます。

加齢による血流量低下で弱り始めた前頭葉が大きなストレスを受け続けると、前頭葉の神経伝達物質が減少し始めます。すると、ただでさえ血流量が少なくなりつつ前頭葉の血流量がさらに大きく低下してしまうのです。こういう状態に陥ると認知症のような症状を伴ううつ病を発症してしまうのです。

前頭葉の働きが低下すると

前頭葉の神経伝達物質にはドーパミン、セロトニンなどが含まれています。

よく言われるように、ドーパミンは、意欲的になり、前向きな行動をおこすことができるものですが、不足すると何事に対しても無気力になってしまいます。また、セロトニンは安らぎを与えてくれる物質で、不足すると気分が落ち込み、夜の眠りの質が悪くなります。

前頭葉は集中力を司る部分でもあります。その血流量が低下すると、人から頼みごとをされても上の空になります。何かを頼まれた時、最初の一言、二言くらいは耳に入っているのですが、すぐに集中力が途切れ、途中から話を聞いていない状態になるといったことが生じます。

うつ病性仮性認知症の患者は単に物忘れをしているだけでなく、集中力や注意力の極端な低下によって話が覚えられないという特徴があります。

ストレスによって自律神経もやられる

うつ病性仮性認知症の原因のひとつとされる絶え間ないストレスは自律神経の働きを乱してしまいます。その結果、物忘れなど認知症のような症状以外にも倦怠感や頭痛・肩こり、食欲不振、便秘、睡眠障害など数えきれないほど身体の異常を引き起こしてしまいます。

このうつ病性仮性認知症の別の特徴は物忘れに伴い、様々な原因不明の身体症状が見られることです。身体症状はストレスによる自律神経の不調からきているため、検査しても異常が見つからないのが一般的です。

この疾患に陥った患者の多くは様々な身体症状が出現し、考え方もセロトニンなどの不足からマイナス思考になるため、気分がふさぎがちになり、「自分はガンなどの重大な病気なのではないか」と思い込むようになります。

一度こういう状態に陥ると、精密検査の結果、異常なしと言われてもとても安心できるような心境ではなくなってしまします。本人はもちろんのこと、家族も振り回されることになるのです。