いつも不安で仕方ない「全般性不安障害」

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日本人の多くが不安気質であると言われています。これに伴い、いつも不安を感じ、ビクビクしていたり、いろんなことを心配してしまうのがこの「全般性不安障害」です。

遺伝的な気質に加え、幼少期の影響もあります。家庭内暴力の中で育ったり、いつも叱られてばかりだったことがトラウマとなって、気づかぬうちに自分の気持ちに影を落としていることがあります。

程度の強弱はありますが、基本的に神経質で、過敏な反応をしやすいところがあります。大きな物音や体に触られたりする反応にそのことが現れるかもしれません。

また、悪いことが起きるのではないかという不安が良くない想像となり、物事がうまくいっているときでさえ最悪の事態を考えたりします。ネガティブな発言や様子も観察されることでしょう。

症状が軽い場合は周囲から「心配性」、「神経質」くらいに思われる程度で、本人もなんとか通常の生活を支障なく送ることができます。

しかし、症状が重いと、活動は極めて制限を受けるようになり、少しでも不安が強まりそうな状況を避けるようになります。行動する前に不安によって気持ちが萎縮してしまうのです。

一人で行なう決断や行動が苦手

特に全般性不安障害の人は、一人で何かをしなければならない時に不安を強く感じます。気心の知れた人が一緒にいれば、割合平気なことが多いようです。

そのため、一緒にいて安心を与えてくれる保護者的な人といつも一緒にいようとする傾向があります。過保護に育てられた箱入り娘と言われるタイプの人によくあることです。自分一人で決断や行動することが苦手なために、人に頼ってしまいます。

男性でも全般性不安障害の人は、自分一人で責任のある仕事をしなければならないと、強いプレッシャーを抱えやすくなります。よくないことや対応できないことが生じたらどうしようと不安な想像が先立つのです。

そのような心配をしているため、実際に失敗や間違いが生じたときのダメージが大きくなります。また、それを後々まで引きずりやすいのも特徴です。いつまでも漠然と悔やみ続けるその思考はどこかで断ち切らなければなりません。

依存症

全般性不安障害の人は、抗不安薬やアルコールなどに依存しやすい傾向があります。それらが不安レベルを一時的に下げて、心を楽にしてくれるからです。

意識を鈍らせて不安を感じにくくすることで、なんとかストレスに耐えようとしますが、長期的に見るとそれは賢明とは言えません。続けてゆくと耐性ができてしまい、量を増やさなければ同じような効果が得られなくなってゆくからです。

それより健全で安全なのは、より楽観的、現実的な受け止め方ができるよう、考え方や思考パターンを改善してゆき、リラックスする技術を身につけることです。認知行動療法やリラクゼーションなどの心理療法が有効です。