境界性パーソナリティの特徴 自分が嫌い

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境界性パーソナリティ障害の人は基本的に愛情飢餓感と依存対象からの見捨てられ不安を抱いています。

なんとか見捨てられまいとする必死の思いは、ときに相手の注意を引きつけるための自傷行為や自殺企画になります。

そのような行為自体が与える心理的インパクトは強力なため、周囲の人々を激しく揺さぶることになります。

その結果、境界性パーソナリティ障害を持つ本人に対して否定的だった人も、「本当に死んでしまったらどうしよう」という不安な思いから本人を受け入れ、愛情や関心を注ぐことになります。

しかし、度々そのような行為が繰り返されると周囲にも免疫ができ、「またか」と、回数を重ねるごとに反応が鈍くなります。そうなると本人はますますエスカレートし、時には最悪の結果になることもあります。

このように自傷行為や自殺企画が周囲へのアピールであるケースもあれば、真の自己破壊衝動であるケースもあり、両方が混在している場合もあります。

自己破壊衝動―それは、自分という存在をこの世から消し去ってしまいたいと心の底から願うことです。

このような衝動に駆られる人たちにとって、生きてゆくというのは当たり前のことではありません。いつも綱渡りをしているかのように、ぎりぎりのところでどうにか毎日を生きているのです。

強い自己否定感

なぜ自分という存在を消し去ってしまいたいと思うのでしょうか。そこには、見た目にはわからない強い自己否定感があります。自分に価値があるとはとうてい思えないのです。

そうした思いは、自傷行為や命知らずの行動、万引きなどの犯罪行為、薬物乱用、性の奔放といった自分を安っぽく扱う行動に表れます。

境界性パーソナリティ障害の人はもともと愛情飢餓があるので、少しでも優しい言葉をかけてくれるような人に出会えば、簡単に体を許したり、後先考えずに結婚したりします。それも自分を安っぽく扱う行為です。

そのような人が心に抱く自己否定感はつらく、度々襲ってくるので、空虚感や落胆を感じやすくなっています。

そうしたものから一時的にせよ逃れるため、また、紛らわすために、恋愛や自傷行為、犯罪行為、薬物、性の奔放などの過激な行為を行います。

損得勘定を考慮しても、本人にはどうしても得にはならないようなことをする背後にはこのような理由があるためです。

このように境界性パーソナリティ障害の人は、基本的に自分が嫌いです。

自分という存在をつまらない、劣った存在とみなし、しばしば汚らわしい、みにくい、情けない、存在する価値のないものと考えるのです。